遊戯王デュエルモンスターズGX〜HERO編〜パート3

□第77話【クローン・エンパイラのボス】
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「ついに、指揮官との決戦…」


「十代くん…」
オブライエンと鮫島校長が言う。


十代は下を向いていた。



「十代、でっち上げだ。お前が死ぬはずがない」


「そうだよ。きみは今まで、クローン・エンパイラを全員倒した。だから、絶対勝つよ」
ジムと藤原が言う。



「あぁ、そうだな」
十代が言う。



「十代…」


「十代様…」
明日香とレイが言う。




「悪い…しばらく一人になる」
十代が言う。


そして、十代はデュエル場から出る。




「兄貴……」


「俺たちも一緒に行きたいザウルス!」


「だが、今回ばかりは、俺たちが十代と一緒に行くことはできない」


「ああ…」
翔、剣山、ヨハン、亮が言う。



「十代…」
明日香が胸に手を当てて言う。







その頃、十代はお気に入りの屋上で寝込んでいた。

外は既に夕方。



十代は空を見ていた。


すると、


《どうするんだい?》
ユベルが出てきた。


「ユベル…」


《まさか、あんなこと言われるなんてね》


《クリクリィ》
ハネクリボーも出てきた。



「俺は死ぬのかな…?」
十代が言う。



すると、


《死んだら、みんなが悲しむ》
ネオスが出てきた。



「ネオス…」
十代が言う。



《ネオスの言う通りだニャ》
すると、そこに大徳寺先生と、ファラオがきた。


「大徳寺先生!?」


《話しは、みんなに聞いたニャ》


「そうか…」


《で、どうするんだニャ?やっぱり行くのかニャ?》
大徳寺先生が聞く。



すると、十代がデッキをケースから取り出す。



「……………」
十代はカードを1枚1枚見る。


すると、1枚のカードが十代の手を止めた。


それは、祖父の形見である小説に挟まっていた真っ白いカードだった。


《それは?》
大徳寺先生が聞く。


「じいちゃんの形見の本に挟まっていたカードだ。意味不明のカードなのに、なんかデッキに組み込んでるんだ」


《十代くん……》


「よし!」
十代が立ち上がる。


「俺は行くぜ!クローン・エンパイラとの決着にな!」


《十代くん、その調子だニャ!》
大徳寺先生が言う。


「縁起が悪いが、みんなに言ってくるぜ」
十代が言う。

そして、十代は下に降りる。


《十代くん…キミは死んじゃダメニャ。みんなが悲しむニャ。特に明日香さんが…》
大徳寺先生が言う。
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