遊戯王デュエルモンスターズGX〜HERO編〜パート2

□第43話【闇に捕らわれた幻のE・HERO】
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暗い中

周りに誰かの声が響いていた。


『助けてくれ…頼む…』


十代:誰だ?



『頼むから、俺を奴から解放してくれ…でないと、お前たちの敵に…』



十代:誰だ?誰が、俺を呼ぶ?



『俺を、ここから…』







第2OP Precious Time,Glory Days(サイキックラバー)






GX‐43【闇に捕らわれた幻のE・HERO】





暗い中に響く声は、まだ続いていた。


『頼むから、助けてくれ…お前だけが頼りなんだ』



十代:どこにいる…?



『助けてくれ…俺は、もう……』





『十代、十代』
すると、今までの声とは違う、女の声が聞こえた。


『十代、十代』

「十代!」


十代が目を開ける。
すぐ、そこには明日香の顔があった。外はまだ夜。時刻は午前2時


「はあ、はあ、明日香…はあ」
十代は息切れをし、凄い汗をかいていた。


「大丈夫?凄くうなされていたわよ」
明日香が言う。


十代は起き上がる。
隣に明日香が座る。


「ああ、大丈夫だ」
十代は頭を抑える。


「どうしたの?」
明日香は自分の手を十代の肩に乗せる。


「夢を見てた…。誰かが、俺に助けを求めていた」


「誰が助けを呼んでいたの?」


「わからない…聞いたことがない声だった」


「本当にただの夢だと、いいけど」


「ああ」


「さあ、寝ましょ。まだ寝る時間はたっぷりあるわよ」


「ああ、けど、もう寝れねえな。目が覚めちまった」
十代が言う。


すると、


「じゃあ」
明日香が言う。


すると、明日香が自分の太ももに十代の頭を乗せた。


「明日香」
十代が言う。

明日香は十代の額を触る。

「今日は、私が寝かせてあげる」
明日香が言う。


「でも、その格好じゃ、風邪ひくぜ。俺のジャケット着てろ」
十代はソファーにかけてた赤いジャケットを明日香に渡す。


「ありがとう」
明日香は、それを羽織る。


『十代の匂い……』
明日香が呟く。


そして、2人は再び眠りにつく。
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