遊戯王デュエルモンスターズGX〜HERO編〜
□第1話【十代伝説再び!新たなHERO現る】
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アメリカ
ここに1人の男が到着した。
「やっと、着いたぜ」
その男、赤い服を着て、バックを持つ男。
名を、遊城十代と言う。
ネコのファラオが十代のバックから出て、鳴く。そして、口から人魂で幽霊の大徳寺が出てくる。
《やっと着いたニャ、アメリカに》
大徳寺が言う。
「ああ」
十代が言う。
すると、十代の後ろに精霊のユベルが出てくる。
《で、今日はどうするんだい?》
ユベルが言う。
「どうすっかな…」
十代が言う。
すると、ユベルの横に十代のエースモンスター、ネオスが出てくる。
《今日は、もう遅い。博物館に行くのは、明日にしよう》
ネオスが言う。
《クリクリィ》
更に、十代の肩にハネクリボーが出てくる。
「そうだな…今日は野宿するか」
十代が夜の街中を歩く。
『ここにあるんだな…幻のE・HERO…』
十代が歩きながら呟く。
第1OP 99%(BOWL)
GX‐1【十代伝説再び 新たなHERO現る】
夜のアメリカ
街中は夜にも関わらず、人がいっぱいいた。
そして、その中にノースリーブを着、カバンを持った、日本人の女性が1人いた。
「は〜、まさか、こんなに時間がかかるなんて」
女性の名前は、天上院明日香。美人で頭もよく、デュエルもかなりの腕前だ。
『今日が最後だからって、あそこまでされるなんて』
明日香が呟く。
明日香は今年で、この近くの大学からいなくなるため、その大学の生徒や先生と話したり、デュエルしたりしていた。
明日香がしばらく街中を歩く。
すると、1台のテレビに目がいった。
テレビでは、カードのことについてやっていた。
『これが幻のE・HEROが埋め込まれている結晶ですね』
スーツ姿の司会者が言う。
『はい、世界に1枚しかない、幻とも言われたカードです』
もう1人のスーツ姿の人が結晶のようなものをガラスケースの中に入れて持っていた。
『何故、幻のカードなんですか?』
『それは、だれも幻のE・HEROのカードを見たことがないからです。だから、幻なんですよ』
『ほお、では、どうやったら、見られるんですか?』
『それは、このカードに選ばれたものが見つかったときに見られるでしょう』
ガラスケースを持った男が言う。
『選ばれたもの?』
『このカードには、意志があります。そして、このカード自身が宿主を選び、見つかったとき、この結晶が砕け、カードが出るです』
『宿主ですか…あなたは、宿主が見つかると思いますか?』
司会者が聞く。
明日香は、テレビをずっと見ていた。
『いえ、私は、このカードの宿主になる人を見つけています』
『ほお、それは、誰ですか?』
司会者が聞く。
『あのデュエルアカデミアの英雄、遊城十代さんです』
ガラスケースを持った男が言う。
明日香は反応する。