遊戯王5DX PART5

□第115話【キングの過去】
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社長室と書いてある部屋に1人の女性が入る。

「入るわよ…」
女性が扉を開けて言う。



「どうした?何かあったのか?」
椅子に座っている男性が聞く。


「どうしてわかったのかしら?」
「私はキミの妻だ。キミの癖をよく知っている。で?」
「どうやら、来たみたいよ…ついに…」
「ほお、」
「マズいんじゃない…この時期に来るなんて…」
「いや…好都合だ。彼らにあれを見せられる」
「楽しそうね」
「ああ、もの凄く…楽しみだ」
男性が笑う。





第13OP 明日への道〜Going my way!!〜 (遠藤正明)





TURN‐115【キングの過去】





遊戯たちが、この世界に来て2日間が経過した。遊戯たちの命を狙うものは一向に現れず、みんなは双六の友人、禅が経営しているホテルに泊まっていた。


そして、外は夜。時間は8時になっていた。


各部屋で遊戯、十代、遊星は寝ていた。





その頃、カーリーの部屋で…


「も〜う、大変なんだから!」
カーリーは、この部屋に元々あったパソコンで作業をしていた。

近くには、杏子、十代、アキがいた。


「ちょっと、カーリー」
「私たちに何かようなの?」
アキと明日香が言う。


「いや、実はね。私、自分の世界に戻ったら、遊星たちの記事を書くつもりなのよ」
カーリーが言う。

「遊戯たちの、って、まさか、この争いのことを書くんじゃないわよね!」
杏子が言う。

「違いますよ!私が書くのは3人の過去のことですよ」
「過去?」
明日香が言う。

「そうなんだから、3人は、過去もいろんなことをしてきたから、そのことを記事にするの」
カーリーが言う。


「それで、何で私たちが呼ばれたわけ?」
アキが聞く。

「またまた、気づかないかしら?アキさんたちの共通点」
カーリーが笑って言う。

3人は、それぞれ顔を合わせる。
3人の頬が赤くなる。

「ちょ…ちょっと!これって!」
杏子が慌てる。

「そう!3人は、他の世界ではキング・オブ・デュエリストの妻になっているんだから!」
「まさか、それが理由?」
明日香が言う。


「そうなんだから!嬉しいんでしょ、それぞれ、同じの部屋になって」
カーリーが小さな声で言う。
カーリーの言う通り、杏子は遊戯、明日香は十代、アキは遊星と同じ部屋になっていた。


「あれは、何人が勝手に決めたことじゃない!」
杏子が言う。


「それは、その人たちがアキさんたちに気を使ってくれてるんだから!」
カーリーがメガネを光らせて言う。


3人の顔が赤くなる。



「そんなことより、早く書かなきゃ、まずは初代キング・オブ・デュエリストの武藤遊戯さん」
カーリーがパソコンに出ている遊戯の写真をアップする。


「遊戯さんのことを話してくれるのは、もちろん…」
カーリーが杏子の顔を見る。


「もう!わかったわよ」
杏子が仕方がなさそうに言う。

「お願いします」
カーリーが言う。
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