遊戯王5DX PART5

□第99話【崩れるデッキ】
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「用心しろよ…ダーク様はおそらく、どんな手を使ってもお前を捕まえようとする…」
「ダークの場所は?」
「フッ…あの方のば―」
しかし、ベージは黄色く光となって消えた。


「……………」
十代は黙って、それを見ていた。


そして、


「ベージ様がやられた!」
「逃げろー!」
ベージの部下たちが撤退する。


「覇王の力…か」
十代は自分の手の平を見て呟く。






第11OP Precious Time,Glory Days(サイキック・ラバー)





TURN‐99【崩れるデッキ】





ベージを倒した十代。

みんなは天井が崩れている建物の中に入る。

「結局、得た情報は暗黒界のボスの名前だけか…」
遊星が言う。

「うん…」
遊戯が頷く。


十代は、みんなが集まっている場所から外れ、外を眺めていた。


「兄貴…」
「十代…」
翔と明日香が呟く。



《どうしたんだい?》
ユベルが聞く。

『別に…ただ、考えごとをしてただけさ』
《覇王のことかい?》
『……………』
《暗黒界のモンスターはなぜ、お前の力を必要にしているか…わかってるよな?》
『俺…いや覇王の力さえあれば、この世界を統一できる…奴の狙いは統一だろ』
《……………》
ユベルが十代の後ろから消える。



「どうするんだ?これから」
「行き先がわからないんじゃ、場所なんて…」
ジャックとアキが言う。


すると、


「次に来た奴に聞けばいい」
十代がみんなの方を見る。

「奴らが俺を狙っているなら、暗黒界のモンスターは再び、ここに来る」
十代が言う。

「それは、そうだけど…」
遊戯が言う。


と、そのとき十代の前にアクア・ドルフィンが実体化して現れる。

《十代!》
「アクア・ドルフィン!」
《どうやら、次が来たみたいだ》
「!…」



「「「「「!!」」」」」
みんなが驚く。





その頃、街の入り口の近くで1体のモンスターが叫んでいた。

「出てこい!覇王!俺とデュエルしろ!」
モンスターは1体だけで、ここに来たみたいだ。

「さっさと出て、この俺、狩人のブラウと勝負だ!覇王!」
ブラウが叫んだ。

すると、


「俺は覇王じゃない!」
「!」
ブラウが声がした方を見る。

そこには十代と隣には遊戯と遊星もいて、後ろにみんながいた。

「フッ…待ってたぜ…覇王」
「だから、その名で呼ぶな。倒されたいのか?」
十代が聞く。

「あぁ、倒されたいな…。最も、お前がな!」
ブラウが十代に指をさし、デュエルディスクを起動させた。

「っ………」
十代もデュエルディスクを起動させた。

だが、

「ちょっと待って…ここは僕が行く」
「………」

ピカン

すると、遊戯の千年アイテムが光る。

「いいから任せろ」
遊戯が十代を見て言う。

「わかりました…」
十代はデュエルディスクを収める。

遊戯が前に出る。



「なんだ?覇王じゃないのか?」
「悪いな。俺がお前を葬る」
遊戯がデュエルディスクを起動させた。

「まあいいか…挨拶がわりに」
ブラウが笑って言う。


「「デュエル!」」
2人のかけ声でデュエルがスタートした。
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