遊戯王5DX PART4

□第74話【テキストデータ】
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「ぐ…ぐわあああ!」


ダークネス
LP4000→0



ダークネスが爆発し、日食が消え、太陽が出て、光を照らす。

「ダークネス…、俺の勝ちだ」
十代が呟く。

「うっ…」
十代は、その場に膝をつける。


「十代!」
「十代さん!」
遊戯と遊星、その後、後ろにみんなが来る。

「大丈夫かい?十代ちゃん」
トメが聞く。

「ああ…少し休めばなんとか…」
十代が言う。



そのとき、


「なんだ?今の爆発音」
「いきなり、太陽が光ったぞ!」
ブルー寮の方から生徒たちがこっちに向かっていた。


「マズイな。こんなところを見られては…」
ジムが言う。

「森の中に入りましょう」
セイコが言う。

「よし」
遊戯と遊星は十代を運び、みんなといっしょに森の中に入る。





第8OP BELIEVE IN NEXUS(遠藤正明)





TURN‐74【テキストデータ】





遊戯たちは森の中で休んでいた。

「みんなー」
トメが走って近づいて来る。

「購買からご飯、持ってきたわよ」
トメがパンなどを持ってきていた。

「腹が減ったわい」
矢薙が言う。

そして、みんなご飯を食べる。

「……うまい!」
「おいしい!」
ボブとステファニーが言う。

「クセになりそうね」
舞が言う。




「あれ?」
遊戯が何かに気づく。

「どうかしましたか?」
遊星が聞く。

「十代くんは?」
「そういえば…」

「彼なら、さっき明日香ちゃんといっしょに湖の方に行ってたわよ」
杏子が言う。

「ふん〜〜」



その話しを聞いていた万丈目が反応する。

『十代と、天上院くんが2人で湖に…こうしてはおれん!』
万丈目はご飯を早く食べ、十代たちの方に向かおうとする。


「あれ?万丈目くん…どこに行くの?」
翔が聞く。

「ちょ…ちょっとな」
万丈目は前に進む。

「?」





その頃、十代の方は


パシャン!

十代は湖の水で顔を洗っていた。

隣には明日香が座っていた。

「ふ〜〜…いって!」
十代が腹を押さえる。

「大丈夫?十代」
明日香が聞く。

「ああ、対したことじゃねぇよ」
十代は笑って答える。

「それにまだ、俺は戦わなきゃいけないからな…。ここで倒れるわけにはいかない」
十代が言う。

「……………」
「どうした?」
明日香が黙っていたので、十代が聞く。

「………ねぇ、十代」
「?」
「あなた、ダークネスとデュエルした最後に行ってたわよね…この戦いで俺は死ぬだろうって…」
その言葉を聞いて十代の顔も笑顔が消えた。

「そのことか…」
「本当に死ぬの?本当に十代は死んでしまうの?」
明日香が十代の顔を真剣に見る。

「明日香…」
十代は明日香の目を見る。明日香の目から涙が出ていた。

2人は互いに目を合わせる。

「ふん…なわけねぇだろ」
「え?……!!」
その瞬間、十代は明日香に抱きつく。

「///…!!」
明日香の頬が赤くなる。

「十代…」
「俺は、いや、俺たちは絶対に死なない。みんなの前からいきなり消えたりしない」
十代が明日香の耳元で言う。

「………」
「俺を信じてくれ」
「………うん」
明日香も十代の背中に手を回し抱く。

しばらく、2人は抱きしめ合っていた。

そのとき、

ガサガサ、

森の中から音がした。
そこには、万丈目がいた。
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