遊戯王5DX PART3

□第42話【植物デッキのアーシュラ】
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荒野の中、Dホイールを走らせる遊星。

「どうやら十代さんも終わったみたいだな」
遊星はDホイールを走らせながら、地上絵が消えた方を見る。

「残るは1人…」
遊星はDホイールの速度を上げる。





第4OP LAST TRIN(knotlamp)




TURN‐42【植物デッキのアーシュラ】




周りは何もない荒野。

「おい!速くここから出しやがれ!」
バスの中に閉じ込められていた本田が叫ぶ。

「いやよ…助けが来るまで我慢なさい」
フードを取り、顔を見せる女のダークシグナー。

「なら、せめて窓を開けて頂戴。こんな人数じゃ、中が蒸し暑いわ」
舞が手で扇いで言う。

「まあ、それぐらいなら」
女は少しだけ窓を開けた。

バスの中にはアキ、ジャック、クロウ、龍亜、龍可、ラリー、ナーヴ、牛尾、矢薙、ボマー、スライ、ハラルド、ハイトマン、マーサ、本田、モクバ、舞、イシズ、獏良、剣山、鮫島、鮎川、エド、ナポレオン、ジム、オブライエン、トメの27人がいた。


「他のみんなは無事かしら…」
アキが言う。

「そういえば、ついさっきオウムらしき地上絵が消えてたけど…」
龍可が下を向いて言う。

「もうあなたたちだけよ…」
女が呟く。


「?どういう意味ドン?」
剣山が言う。


「だから、3人のダークシグナーのうち、私以外はやられたの!」
女が少し怒った。


「では、他のみんなは無事だと…」
鮫島が言う。

「これで一安心ね」
トメが安心した。


「残るは私…さぁて、誰が相手かしら」
女が言うと、何か近づいて来る音に気がついた。


「この音は…」
ジャックが音のする方向を見る。

その音はDホイールが走っている音だった。

「どうやら彼のようね…」
女が音がする方向を見ると、遊星が凄い速度でこっちに向かっていた。


「遊星!」
アキが喜んで言う。

遊星はブレーキをかけ、Dホイールを止める。

「待ってたわよ…遊星」
女は近くに止めていたDホイールに乗る。


「ライティングデュエルで勝負か?」
「えぇ、そうよ」
女は答える。


「遊星にライティングデュエルで勝負なんて、怪我するよ!」
ラリーが馬鹿にして言う。


「それはどうかしら…」

「どう意味だ…」
ナーヴが言う。


「怪我をするのは彼の方かもよ」
女は笑って言う。

「お前、名前は?」
遊星が聞く。

「そういえば、自己紹介がまだだったわね。私はアーシュラ。花の痣を持つダークシグナーよ」
アーシュラは右腕の痣を紫色に光らせて名乗る。


「さぁ、始めましょ。どちらが死ぬか…命がけのライティングデュエルを」
アーシュラと遊星はスタート地点に止まる。

「先行は第1コーナーを取った方よ」
「いいだろ」
そして、スタートコールが鳴り響く。


「「ライティングデュエル・アクセラレーション!」」
2人のDホイールが同時にスタートした。

同時に周りが花の形をした地上絵になり、道を作る。


前に出てたのは遊星のDホイールだった。

『よし!先行は俺がもらう』
遊星がそう確信した。

そのとき、

「何!?」
アーシュラが遊星の内側に入り、コーナーを先に曲がった。

「どうやら先行は私のようね」



「遊星が先行を取られた!」
「あの女、すげーDホイール慣れしてるぞ」
ハラルドとクロウが言う。


「じゃあ、行くわよ」


「「デュエル!」」
2人のかけ声でデュエルがスタートした。
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