遊戯王5DX PART3
□第40話【捕らわれた仲間を救え】
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暗闇の部屋の中、一人の男がいた。
「フッ、奴らの仲間を人質に取るとはな…」
男は笑った。
「だが、これでかなりの時間が使えそうだ…そう、冥界の王の復活の時間に…」
男は部屋をあとにする。
第4OP LAST TRIN(knotlamp)
TURN‐40【捕らわれた仲間を救え】
周りは崩壊している建物があった。
その真ん中にバスの中に閉じ込められている人影があった。
「ちょっと、ここから出しなさいよ!」
杏子がバスの中から言う。
バスの中には杏子、双六、静香、海馬、アーサー、ペガサス、万丈目、レイ、三沢、隼人、吹雪、マルタン、影丸、斎王、タカ、深影、イェーガー、氷室、シュミット、雑賀、シェリー、ミゾグチ、ボブ、パティ、ドラガン、マリアの合計26人の人々がいた。
「そう喚くなよ。いい顔が台無しだぞ」
バスの外にいたダークシグナーの男が言う。
「どうして、我々をこんな目にしたのですか?」
イェーガーが聞く。
「どうしてか?だって、普通にこっちに来ても面白くないだろ。お前たちは奴らを引き寄せる人質ってわけ」
ダークシグナーがかぶっていたフードを取って言う。
「杏子さん…」
静香が杏子に近づく。
「大丈夫よ。きっと3人が助けに来てくれるわ」
杏子が答える。
「しかし、この辺は凄い荒れてるな」
万丈目が周りを見渡して言う。
「ここはある事件があったためにこんなになってしまったんだ」
雑賀が言う。
「ある事件?」
三沢が聞く。
「その事件はあんまり口には出したくないな」
氷室が言う。
「それにしても遅いな」
ダークシグナーは待ちくたびれていた。
「僕はあの遊城十代がいいな」
ダークシグナーの男がそう言うと、
「十代じゃなくて悪かったな」
「ん?」
崩壊した家の後ろから声が聞こえた。
そして、その男が姿を現す。
「お前が僕の相手か?」
ダークシグナーは聞く。
「あぁ」
その正体は武藤遊戯だった。
「遊戯!」
杏子が言う。
「遊戯!」
双六もそのあとに言う。
「みんな無事か?」
遊戯が聞く。
そして、窓から杏子が声を出す。
「うん!みんな無事だよ」
「良かった」
遊戯は一安心した。
そのあと、遊戯はダークシグナーの方を見る。
「お前は?」
遊戯が聞く。
「僕の名前はカイン。サギの痣を持つダークシグナー」
カインが名のる。
「カイン…お前たちの目的はなんだ?やはり、世界の破滅か?」
「ご名答!僕たちの目的は冥界の王を使って、世界を破滅させること」
カインが行った言葉に、
「冥界の王ですって!」
深影が驚く。
「お前たちダークシグナーはその冥界の王を使って世界を破滅させるつもりか…」
「あぁ、冥界の王さえあれば世界を破滅することができるからな」
「そんなこと、俺たちがさせない!」
遊戯がデュエルディスクを起動させる。
「やれるものなら、やってみろ!」
カインもデュエルディスクを起動させる。
「「デュエル!」」
デュエルのかけ声がなった瞬間、カインの右腕の痣が光り、周りにサギの地上絵が浮かび上がった。
その頃、その地上絵を見た遊星と十代は、
「あれは、サギの地上絵」
遊星がDホイールを走らせながら言う。
「あそこは確か、遊戯さんの場所…遂に始まったのか」
十代がエア・ハミングバードに抱えられながら言う。
《私たちも急ぐんだニャ》
大徳寺がファラオの腹から出て来て言う。
「あぁ」
十代は先を急ぐ。