遊戯王5DX PART2

□第25話【魔轟神の恐怖】
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モーメントがある部屋に1人で立っているクラウン。

「遂に、俺の計画が実施されるときが来た」
クラウンはそう言うとモーメントから後ろにあるドアに振り向く。

「だが、その前に…」
クラウンが見ているドアの向こうから足音が聞こえる。その足音は徐々に近いていた。

「決着をつけなければならない奴がいる」
扉が開き、遊星たちが出てくる。

2人は互いに睨み合う。




第2OP FREEDOM(La−Vie)




TURN‐25【魔轟神の恐怖】



2人はにらみ合っていた。

そして、クラウンが口を開く。

「よくここまで来られたな。誉めてやろう」
「クラウン…」
遊星は呟く。

「そんな怖い顔をするな遊星。妹なら無事だ」
クラウンの隣に椅子が床の下から現れ、その椅子には手や足が手錠で縛られている由加が座っていた。

「お兄ちゃん!」
「由加!」
2人は呼びかける。

「良かった、彼女、無事のようね」
深影が言う。

「だが、あれじゃ助けられません」
矢薙が言う。

「由加を解放しろ!クラウン!」
遊星が怒鳴る。

「そう慌てるな遊星…」
「何!?…!?」
遊星が話して話していると床が揺れ出した。

「なんだ!?」
英雄が節子の手を持って言う。


――……――


そのころ、敵の足止めをしていた遊戯と十代も何かに気づいていた。

「なんだ…?」
「地震か?」

「死ね!遊戯!」
敵がモンスターで攻撃する。

「!トラップカード’マジックシリンダー’!」
遊戯はマジックシリンダーを発動し、敵の攻撃を跳ね返す。

「ぐあぁぁ!」



LP0


「行け!フレイムウィングマン!」
《はぁぁぁ!》
フレイムウィングマンが敵に攻撃する。

「うわぁぁ!」


LP0


「もう少しだ十代!」
「えぇ、速くこいつらを倒して遊星の応援に行きてぇからな」
2人はデュエルを続行する。



――……――


そのころ、モーメントのある部屋はまだ揺れていた。

「地震?」
静香が呟く。

「いや!上を見ろ!」
雑賀が上に指をさして言う。

「天井が開いていく…」
みんなの上の天井が開き、この部屋自身が動いていることに気がつく。

「この部屋が動いているのか?」
鬼柳が周りを見て言う。

そして、みんなとモーメントがある部屋が外に出る。

「外に出たわ」
マーサが周りを見て言う。

外はもう月が出ていた。建物に入ったときはまだ太陽は昇っていたのに。

「綺麗だ…この街は…」
クラウンが街を見上げながら言う。
この高さまで上がったのでは街が見えるのは当たり前だった。

「だが、この景色も今日で終わりだ!」
「何!?」
遊星が言う。

すると、変な音がした。その音はモーメントの回転音だった。
だが、その回転はプラス回転ではなく、マイナス回転だった。

「モーメントが逆に回転している…」
遊星がモーメントを見て言う。

「始まったか…」
クラウンが呟く。

「貴様、何をした?」
遊星が聞く。

「モーメントに細工をさせてもらったのさ」
「何?」
「モーメントはまた人の心…その心が悪に目覚めていれば、モーメントもマイナス回転をする」
「……」
みんなは黙ってそれを聞く。
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