遊戯王5DXAL 5th
□第155話:『バディ対決!ゴーシュVSドロワ』
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その衝撃で、ブラナーの身体は吹き飛ぶ。
過去に会った出来事を、綺麗さっぱり忘れようとするブラナー。それでも、当時、自分を思ってくれている父と母のことだけは忘れなかった。
ブラナー:「過去を捨てたよ。これで、そっちに行ける…」
ブラナー
LP1800→0
ブラナーの身体が砂漠の上に倒れる。
アンナ:「ブラナー!」
アンナはすぐに倒れるブラナーの元へ駆け寄る。
ブラナー:「ゴホゴホ…」
少しだが目を開いているブラナー。
アンナ:「ブラナー…」
ブラナー:「ありがとう…。キミのおかげで、過去を断ち切ることが…、できた…」
苦しそうに話すブラナー。
アンナ:「ブラナー、まさかお前、最初は―」
ブラナー:「それ以上は…言わないでほしい…。過去を捨てた、意味がない…」
笑って目を閉じるブラナー。
ブラナー:「ドン・サウザンド様は強い。簡単には…倒せないよ…」
ブラナーの身体が輝き、少しずつ消えて行く。
アンナ:「!」
ブラナー:「君たちの…ご武運を祈るよ…」
そう言って、ブラナーは消えてしまった。
アンナ:「ブラナー…くっ」
敵だったはずなのに、ブラナーが消えたことに悔しがるアンナ。
レイ:「アンナ!大丈夫!」
チャーリー:「これで、バリアンの戦力を一つ消したな」
アンナの勝利に喜ぶ仲間たち。
アンナ:「あんまり、嬉しい勝利じゃねえけどな」
ラリー:「え?」
ナーヴ:「何かあったのか?」
アンナの暗い表情が気になる仲間たち。
アンナ:「いや…。今は時間がない、とにかく急ごうぜ」
アンナはそう言って、仲間たちとは顔を合わせず、前へ進む。
アンナ:『遊馬…、お前はバリアンの正体に気付いているのか…』
アンナは心の中でそう呟く。
第9OP『HEART・BEAT《MARIA》』
第155話:『バディ対決!ゴーシュVSドロワ』
遊馬ルート
ウェスカーの部下であるスネイクをエリファスが倒してから、敵は一向に現れる気配を見せなかった。
エリファス:『遊馬』
遊馬の背後にエリファスが現れる。
遊馬:「どうした?」
エリファス:『バリアン8人衆、君はどうするつもりだ?』
遊馬:「…」
エリファス:『キミも気づいているはずだ。彼らは元々…』
遊馬:「わかってる。俺も、できれば、あいつらをドン・サウザンドから解放してやりたい。だが、シャークたちの時とは違い、今回のバリアンたちは、かなりドン・サウザンドに忠誠を誓っている。そう簡単に、俺たちに耳を傾けてはくれない」
ドン・サウザンドにつく8人のバリアンの顔を思い出す遊馬。
エリファス:『やはり、戦うしかないのか…?』
エリファスがそう聞くと、遊馬は全然口を開こうとしなかった。
遊馬自身も悩んでいるのだ。彼らと本気で戦うことに…。
アストラル:『遊馬…!』
急にアストラルが、目の前を指さして遊馬の名を呼ぶ。
遊馬は足を止め、共に行動する仲間たちも足を止める。
目の前に、次元の歪みが発生していたのだ。
双六:「なんじゃ…」
ボマー:「次元が歪んでいる…?」
目の前に見えるものに驚く双六たち。
しばらくすると、次元の歪みは安定し、そこに別の場所に通じるであろう扉が出てきた。
明里:「扉…?」
レベッカ:「これは、敵の罠と見て間違いないわね」
ここは、カイゼル・サウザンドの内部。バリアンの領域内だ。
突然出てきた扉は、遊馬たちを誘う罠だと、レベッカは踏んだ。
一馬:「どうする?」
遊馬の隣に立つ一馬が聞いた。
遊馬:「いずれにせよ、時間は決められてんだ。罠だとわかっていても、俺は行くぜ」
遊馬が扉に手を振れる。
一馬:「そうこなくちゃな。流石、俺の息子だ」
トロン:「一馬譲りの性格だな」
フェイカー:「同感だ」
遊馬は扉を開けて、中へと進む。
その後を、みんなはついて行く。