遊戯王5DXAL 5th
□第153話:『怒りのアンナ』
1ページ/5ページ
カイト:「これが真のギャラクシーアイズ使いのデュエルだ!ネオ・ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン2回目のバトル!スペンサーにダイレクトアタック!」
ネオ・ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴンが、再び攻撃体勢に入り、スペンサーに向かって粒子を放った。
この攻撃が成立すれば、カイトの勝利となる。
だが―
スペンサー:「トラップカード発動!”銀河爆砕”!ギャラクシーと名の付くモンスターが戦闘で破壊されたとき、お互いのプレイヤーは戦闘で破壊されたモンスターの攻撃力分のダメージを受ける!」
カイト:「何!!」
フィールド中央にギャラクシーアイズ・ディマンシオン・ドラゴンの幻影が現れ、身体が赤色に輝く。
そして、大きな音を立てて、その幻影は爆発した。
ギャラクシーアイズ・ディマンシオン・ドラゴンの攻撃力は3000。よって、両者3000ポイントのダメージが襲う。
スペンサー:「ぐうっ!」
スペンサー
LP500→0
カイト:「ぐわあ!」
カイト
LP625→0
両者のライフが0になった。
第9OP『HEART・BEAT《MARIA》』
第153話:『怒りのアンナ』
カイトとスペンサー、両者のライフが0になった。
イシズ:「あ、相打ち…!」
このデュエルは相打ちという結果になってしまった。
カイト:「うっ」
デュエルのダメージを受けたカイトは、身体に伝わる痛みに耐えながらも立ち上がる。
スペンサー:「勝負はお預けのようだな」
スペンサーも身体に負ったダメージに耐えながら、立ち上がる。
カイト:「はぁ、はぁ」
スペンサー:「お互い、デュエルのダメージが残っている以上、全力で戦うことはできない。決着は次の機会にしよう」
カイト:「逃げるのか?」
スペンサー:「ここはな。だが、次は、こうはいかないぞ。今度会ったときは、必ずお前を倒し、ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴンを消滅させる。俺の手でな」
スペンサーがカイトに背を向き、背後にある滝に向かって歩く。
カイト:「待て!」
カイトがスペンサーを追う。
ハルト:「兄さん!」
ミザエル:「カイト!」
カイトの後を追うハルトとミザエル。
スペンサーは滝の中へと入っていく。
すると、次の瞬間、滝の内側の方で眩しい輝きが放たれ、滝全体に妙な影が浮かび上がった。
巨大な、その影は目をギラッと光らせ、カイトの方を見ていた。
カイト:「ギャラクシーアイズ・ディマンシオン・ドラゴン…。いや…」
滝に映る影を見て、ギャラクシーアイズ・ディマンシオン・ドラゴンだと思ってしまったカイトだったが…。
影は眩しい輝きを放って数秒後に消えた。
マリクが滝の後ろを確認するが…。
マリク:「どうやら逃げられてしまったようだ」
マリクが、みんなに伝える。
オービタル:『周りに特別なエネルギーはなし。カイト様、どうやら奴は本当に逃げたようです。周りに反応はアリマセン』
オービタル7がカイトに、そのことを伝えるが、カイトの耳にオービタル7の声は入っていなかった。
奴が操るギャラクシーアイズのことで頭がいっぱいだからである。
カイト:『ギャラクシーアイズ・ディマンシオン・ドラゴン。俺たちが知らない次元の地肩を持つギャラクシーアイズ…。ダメージを受けた俺にはわかる。ギャラクシーアイズ・ディマンシオン・ドラゴンは強い。そして、そのドラゴンを操るスペンサーも流石といえる…』
カイトがスペンサーの強さを評価する。
そして、滝に映っていた影のことを思い出すカイト。
カイト:『あれは、一体何だったんだ?ギャラクシーアイズ・ディマンシオン・ドラゴンが召喚されたときと同じ気迫を感じたが、何かが違った…』
カイトは心の中で呟く。