遊戯王5DXAL 5th

□第149話:『守護神エリファス!レクイエム・ルクソール・フォース!』
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凌牙:「ドン・サウザンドの考えは間違っている。人間界、アストラル世界を滅ぼさなくても、バリアン世界は復活できるはずだ。後のことはお前に任せる」
凌牙は、ピアーズにそう言った。




ピアーズ:『ドン・サウザンド様が、俺を見捨てた。俺は、これからどうすれば…』
目を瞑るピアーズ。


彼は、これから一体どうするのか…!



扉の奥へ進む凌牙たち。


再び、周りは真っ暗。宙に浮かぶ道の上を走っていた。


凌牙:『ドン・サウザンド、お前だけは絶対に許さねえ!』
凌牙は心の中でドン・サウザンドに怒りをぶつけた。








第9OP『HEART・BEAT《MARIA》』






第149話:『守護神エリファス!レクイエム・ルクソール・フォース!』







凌牙がピアーズを倒した、その頃、遊馬達は奇岩と木々が立ち並ぶ場所を歩いていた。



因みに、遊馬と共に行動しているのは、双六、羽蛾、竜崎、レベッカ、アーサー、鮫島、ボマー、カーリー、鉄男、一馬、トロン、フェイカー、明里、羅夢。そして掃除ロボットのオボミ、それからアストラルとエリファスだ。



遊馬:「はぁ、はぁ」
息を切らしている遊馬。

明里:「アンタ、さっきから大丈夫?息切らしてるけど?」
遊馬の姉である明里が、遊馬の顔を見る。


遊馬:「あぁ、バリアンの力を使っちまうと、かなり体力が消耗しちまうんだ。だから、実戦でも全然使わねえんだ」


アストラル:『それ以前に、使いたくはないだろ。バリアンの力なんてな』
しれっとアストラルがそう言った。


アストラルの言う通りだ。俺は、バリアンの力をあまり使いたくない。欲しくて手に入れた力でもないし、因縁であるドン・サウザンドからもらった力を、好んで使いたくもない。

だから、遊馬は仲間や家族に、この力のことを隠していた。お前なんか人間じゃねえ、そんな目で見られるのが怖かったからだ。



鮫島:「しかし、どこ見ても奇岩ばかり。その中ずっと進んでいるだけですが…」

ボマー:「敵が出てくる気配は一向にない」

トロン:「だが、奴らは必ず我々のことをどこかで見ているはずだ。なぜなら、ここは奴らの管轄内なのだから」
みんなは歩きながら、周りを警戒する。


ここは、カイゼル・サウザンド内部。ならば、奴らはどこかで自分たちのことを監視しているはずだからだ。



オボミ:『ピピ』
オボミが目を光らせ、その場に停止する。

明里:「オボミ?どうしたの?」
いきなり停止したオボミに近づく明里。

オボミは停止したまま手をクルクル回す。


オボミ:『ユウマ!ユウマ!』

遊馬:「?」
オボミが遊馬の名前を連発する。


オボミ:『敵!敵!』
オボミが発言した言葉に、周りのみんなの警戒心が強まる。


フェイカー:「敵だと…!」

カーリー:「でも、敵なんて、どこにもいないわよ」
周りを見渡すが、敵の姿などどこにもない。


しかし、先ほどより、奇妙な空気が漂っていた。


遊馬:『オボミの言う通り、敵は近くにいる』
遊馬も周りを警戒する。



すると、さっきま何も聞こえなかったはずが、妙な音が鳴り響ていた。

その音は少しずつ大きくなっている。つまり、こちらに近づいているということだ。


羽蛾:「この音、翼を広げている音だ」

双六:「こちらに近づいてるようじゃが…」
耳を澄ませて音が聞こえる方を辿ろうとするみんな。


アーサー:「みんな!あれを見るんじゃ!」
アーサーが空に向かって指を指した。

その方向を見ると、カラスのような紫色の鳥が空を飛んでいた。1羽だけじゃない。数え切れないほどの鳥が空を飛んでいた。


そして、その鳥は赤い目を光らせ、こちらに接近していた。


レベッカ:「こっちに来るわ!」

遊馬:「くっ」
遊馬はデュエルギアを手に取ろうとする。

しかし、体力の消耗でうまくデュエルギアが手に出てくれなかった。


ボマー:「ここは私に任せてくれ」
そう言ってボマーは、みんなの前に出る。

ボマーは”トラップ・リアクター・RR(ダブルアール)”のカードを手に取り、そのカードが輝く。
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