遊戯王5DXAL 4th
□第117話:『天兵VS羅夢 自然の漸進』
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とある任務の最中
その任務に参加していたのは、リーダー葵を初め、龍亜、龍可、氷室、ボマー、カーリー、そして天兵だった。
葵:「ターゲットは見つかった?」
ミッションウォッチの通信機能をONにし、口元を近づけ、小さい声でしゃべる。
ボマー:「私の方はまだだ」
ボマーも同様に口元をミッションウォッチに近づける。
氷室:「俺と龍可もまだだ」
建物の壁に隠れていた氷室と龍可。
誰かを捜しているようだ。
カーリー:「ごめん、私もまだ」
電柱に隠れているカーリー。
手が震えていた。
そして、天兵と龍亜が、壁際からこっそりと顔を出す。
天兵はミッションウォッチのホログラムを出し、1枚の写真を出した。
その写真に映る男性。
そして、自分たちの目の前にいる男性と照らし合わせると、顔が一致した。
龍亜:「目標を発見したぜ。間違いない」
ターゲットを見つけた龍亜と天兵。
葵:『わかったわ。座標を送って頂戴。私たちが行くまで、その男を監視するように。くれぐれも気付かれないようにね』
葵は龍亜たちとの通信を切った。
龍亜:「天兵、みんなにここの場所を教えてやってくれ」
天兵:「わかった」
天兵はミッションウォッチからホログラムを出して操作する。
龍亜は目の前にいる男を警戒する。
第7OP『二つの未来《黒田倫弘》』
第117話:『天兵VS羅夢 自然の漸進』
時は、数時間前
フロンティア元帥室
百々原:「この男を捜査し、発見し次第、すぐに拘束してほしい」
席に座る百々原が写真を1枚見せた。
葵が、その写真を手に持つ。
前には、葵、龍亜、龍可、氷室、ボマー、カーリーがいた。
百々原:「2日前に、この街にある美術館に展示している貴重なカードを強奪し、逃走している男だ。警察も追っているんだが、その男はデュエルギアを容赦なく使ってくるみたいでな。警察の方も手を焼いているらしい」
葵:「だから、私たちに依頼を?」
手に持っていた写真を机に起き、質問した葵。
百々原:「まあ、そういうところだ」
椅子に深く腰掛けて、百々原は言った。
氷室:「あまりやりがいの無い任務だな。こういうのは、SOA特務隊の性には合わないじゃないんですか?」
任務の内容に文句を言う氷室。
百々原:「そう言わないでくれ。動ける隊は、ほとんど出払っているんだ。それに、葵が、君たちを選んだということは、相当期待しているということだ」
龍亜:「え!そうなの?葵姉ちゃん!」
カーリー:「私たち期待されているの!」
目をキラキラさせる龍亜とカーリー。
葵:「え?ええ、まあ、そういうところよ」
葵が誤魔化したかのような口調で言った。
葵:『本当は、慎也たちを誘ったときに別の任務があるって断られて、そこに偶々通りかかったのが、あなたたちだったから、誘っただけだけど…』
少し冷や汗を垂らして葵は心の中で呟いた。