遊戯王5DXAL 4th

□第114話:『絆から生まれた奇跡!集結・デュエルバトラーたち!!』
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大会会場を大きな結界が覆っている。


それを見つめる眼鏡をかけた謎の男性。


しかし、その男性は気付いてしまった。

???:「パンドラの箱が大きくなっている…」
そうパンドラの箱が徐々に大きくなっているのだ。


???:「思った以上にマズイことになっていますね」
男性が落ち着いた表情でそう言った。


すると、どこからか子供たちの悲鳴が聞こえた。


聞こえた方を見ると、結界の近くに子供がいた。


このままでは大きくなっていくパンドラの箱に飲み込まれてしまう。


男性は数枚のカードを手に取る。


???:「いでよ。堕天使たち!」
手に持つカードが輝き、男性の前に5体のモンスターが現れる。

現れたのは、”堕天使ディザイア”、”堕天使イシュタム”、”堕天使ルシフェル”、”堕天使アスモディウス”、”堕天使アムドゥシアス”の5体だ。


堕天使たちは、それぞれ黒い光の光線を結界に向けて放ち、徐々に大きくなっていく結界の進行を遅くした。



その間に、男性は子供たちの元へ来る。


???:「君たち、急いでここから離れるんだ。できるだけ遠くにね」
子供たちは男性の言葉に頷き、急いでこの場から離れる。


???:「さて、どれぐらい耐え切ることができる」
男性は眼鏡を人差し指で上げて言った。









第7OP『二つの未来《黒田倫弘》』






第114話:『絆から生まれた奇跡!集結・デュエルバトラーたち!!』









パンドラの箱が発生してから既に、20分が経過


結界が大きくなっていることに気づいていたのは、フロンティアのメンバーも同じだった。



色葉:「近くの住民を急いで避難させて!!」
色葉がみんなと一緒に協力して近くの人々を避難させていた。


鮫島:「さあ、急いで逃げるんだ!」

トメ:「できるだけ遠くにいくんだよ!」
鮫島やトメさんたちも自分たちが年寄りだということを忘れて走りながら、人々を助けていた。



慎也:「なんとか結界の拡大を押さえるんだ!」
慎也はブリザード・クルスナイトの刀身が氷でできた剣タイプのデュエルギア”ブリザードエクスカリバー”から斬撃を放ちながら言う。


剣山:「ティラノ・エンブレル!!」
大剣タイプのティラノ・ダイケンの刀身から巨大な光の刃が出力され、その状態で結界に刃を当てた。


亮:「エヴォリューション・スパイラル!!」
サイバードラゴンのリボルバータイプのデュエルギア”リボルバーマグナムEB”から螺旋状に飛ぶ弾丸を放ち、結界に何度もぶつける。


万丈目:「アームド・ツァーン!!」
アームド・ドラガンLV7のクロータイプデュエルギア”アームド・ツァーン”を片腕につけ、腕を大きく振り、斬撃を放つ。

斬撃は空中で分離し、結界に当たる。

少し拡大が遅くなっているようにも見えるが、もしかしたら自分たちの気の所為かもしれない。



葵:「これだけ、攻撃しても破壊できないなんて…。それに拡大の進行も遅くなっていない!」


慎也:「今は、これしか方法がないんだ!できる限り、攻撃を続けろ!!」
慎也の命令で、みんなが攻撃を続ける。



剣代:「はあ!」
光燐之太刀から斬撃を放ち、結界に当てる。

しかし、当たった斬撃はすぐに消えた。


剣代:『くっ、世界精霊大戦で、父さんの精霊たちはこんなものと戦っていたのか…!とても人間でどうにかできるものじゃない』
心の中でそう呟く剣代。


父の精霊たちが、あの戦争の中、これだけ強力な結界と戦っていたことを知った剣代であった。
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