遊戯王5DXAL 4th

□第113話:『パンドラの箱復活!災いをもたらすウングリュック』
5ページ/5ページ






ジャンク・ヴィクトリー:『一星』

一星:『ジャンク・ヴィクトリー…!』
一星の頭の中にジャンク・ヴィクトリーの声が響いた。

ジャンク・ヴィクトリー:『私を、あそこに呼び出してくれ』
ジャンク・ヴィクトリーがデュエルバトルフィールドシステムに自分を呼び出すように要求してきた。

ジャンク・ヴィクトリー:『おそらく、あの男は今、デュエルバトルフィールドシステムの中にいるモンスターと同類の存在だ。もし、あそこで奴を倒せば、悲劇は収まるかもしれない』

一星:『だが、お前はバトルのダメージが…』

ジャンク・ヴィクトリー:『所詮、私はモンスターだ。すぐに体は回復する!』
ジャンク・ヴィクトリーの強い意志を感じた一星。


首を縦に振り、「わかった」と言った。

ターミナルペットを手に取り、それをデュエルバトルフィールドシステムにセットする。


すると、もう一人がデュエルバトルフィールドシステムにターミナルペットをセットした。

一星:「クレイヴン…!」
セットしたのはクレイヴンだった。


クレイヴン:「楽しいバトルをしてくれた礼だ。俺も戦ってやる」
真剣な目でクレイヴンはそう言った。

一星:「わかった」
クレイヴンの意志を受け入れた一星は、彼と共に戦うことに決めた。




『Monster Call!』

一星のジャンク・ヴィクトリーと、クレイヴンのヨルムンガンド・マグライオンが宇宙フィールドに召喚された。


『DuelBattle START!!!』
フィールドシステムがバトル開始の合図をした。

一星:「行くぞ!ジャンク・ヴィクトリー!」

クレイヴン:「最後まで付き合ってくれ!ヨルムンガンド・マグライオン!」
2体のモンスターが、目標に向かって動き出した。






その頃、会場の外に出た観客のみんな。


だが、時すでに遅し、結界が会場を覆っていたため、そこから外に出ることは不可能だった。



クロウ:「くそっ!遅かったか!!」
悔しがるクロウ。


観客みんなに不安な気持ちが過る。

子供たちは泣いてしまった。


牛尾:「これからどうすればいいんだよ!」

深影:「それを考えるのが私たちの仕事でしょ!」
だらしない牛尾を見て深影が、大きな声で言う。



愛:「みんな見て!何か出てくるよ!!」

パンドラの箱の結界から何かが出てきた。

しかも1体だけじゃない。何体も何体も。無数に出てきた。


黒い肌から血が沢山出ており、所々にボロボロの包帯を巻いている。

ゾンビのような歩き方で、こちらにゆっくりと近づく。






オズボーン:『パンドラの箱が生み出した災いをもたらすゾンビモンスター軍団ウングリュックどもよ!結界から出ようとする者たちを捕えよ!』
いきなり現れたゾンビモンスター”ウングリュック”共の頭の中にオズボーンの声が鳴り響く。

そして、ゆっくりと歩いていたウングリュック共はいきなり走り出し、みんながいる場所に近づいてきた。


スライ:「来た…!」


シェリー:「あれ、絶対敵よね!」

アキ:「どう見てもそうにしか見えないわ!」
2人はカードを手に取る。



シェリー:「聖剣-シュヴァリエ!」
”フルール・ド・シュヴァリエ”のカードが輝き、シェリーの手に聖剣が握られた。

聖騎士が持つ聖剣。シェリーの手に持たれたのは、それと同じものだった。

シェリーの剣タイプデュエルギア”聖剣-シュヴァリエ”だ。


アキ:「ローザ・ジャベリン!」
”ブラック・ローズ・ドラゴン”のカードが輝き、アキの手にロッドタイプのデュエルギアが握られる。

いや、ただの棒にも見えるが、この武器は棒の中が紐で繋がっており、3つに分割することができる。

つまり、通常はロッドタイプだが、3つに分割すれば三節棍タイプにもなる。

これがアキのブラック・ローズ・ドラゴンのデュエルギア”ローザ・ジャベリン”だ。



シェリー:「はあ!」
聖剣-シュヴァリエを振り、近づいてくるウングリュックを倒す。


アキ:「たあ!はあ!」
最初はロッドタイプの状態でウングリュックを打撃し、背後から近づくウングリュックを即座に三節棍タイプにして反撃する。


愛:「ママ…」
初めて見たかもしれない。

ママのこんな姿を見るのは…。

アキ:「ここには沢山の人々がいるわ。絶対に守らないと…」
アキは小さい声で言った。


アキ:「私たちがやらないで誰が、みんなを守るの!」
その言葉を聞いたフロンティアのメンバーたちに火が付いた。


クロウ:「そうだな。俺たちが止めないとな!」
ブラックフェザー・ブーメランを手に取ってクロウは言った。

クロウ:「ノーブル・トゥルボー!」
黒いオーラを纏ったブラックフェザー・ブーメランを投げ飛ばしたクロウ。

次の瞬間、投げ飛ばしたブラックフェザー・ブーメランの刃の周りに小さい竜巻が3つ現れ、その状態で敵を次々と斬り裂いて行く。



ジャック:「アブソリュート・ダイナマイト!!」
レッド・デーモンズ・バスターを振り、大地を走る赤い斬撃が敵を斬っていく。


フロンティアのメンバーたちが、次々と敵を倒していく。




みんなはパンドラの箱から出ることができるのか!?


そして、オズボーンを倒すことができるのか…!?






第7ED『Last Moment《SPYAIR》』




次回予告

ナレーション:パンドラの箱が内部にいる人々を襲う中、外にいる人々にも危機が迫っていた。

その頃、オズボーンを止めるべく、バトルフィールドシステムにモンスターを召喚した一星達。

オズボーンが真の姿で現れた、その時、絆の力が奇跡を起こした!

果たしてオズボーンを止めることができるのか!!


一星:次回、遊戯王5DXAL「絆から生まれた奇跡!集結・デュエルバトラーたち!!」

一星:「みんなで、あいつを止める!」






遊戯王5DXAL豆知識コーナー!!



アキ:「私のデュエルギアはブラック・ローズ・ドラゴンの”ローザ・ジャベリン”よ。普段はロッドタイプだけど、ロッドの中は紐で繋がっていて3つに分割することで三節棍タイプにもなるわよ」
次の章へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ