遊戯王5DXAL 4th
□第113話:『パンドラの箱復活!災いをもたらすウングリュック』
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決勝戦が終わる直前。
地下室でクラークと戦うラリーたち。
ナーヴ:「こいつをくらえ!」
クラークに向けてスクラップ・ガンブレードは弾丸をぶっ放す。
クラークは、鞭タイプのデュエルギアを振り回し、弾丸を弾く飛ばす。
クラーク:「無駄ですよ」
クラークは鞭をナーヴに向けて飛ばす。
ナーヴに鞭が当たる直前、ラリーがワンショット・ダガーを構えてナーヴの前に立ち、鞭がダガーに絡みつく。
それを引っ張るラリー。
ラリー:「今だ!ナーヴ!」
ナーヴ:「ああ!」
ナーヴが前に出る。
クラーク:「やりますね」
クラークが鞭を引っ張ろうとするが、ラリーが逃すかよと言わんばかりに、鞭を手で掴み、腰を低くして、足腰に力を入れる。
クラークは取り返そうと強く引っ張ろうとするが、その間に…。
ナーヴ:「動くな」
クラークの首元にナーヴが持つスクラップ・ガンブレードの刃が向けられた。
クラーク:「はいはい、私の負けのようですね」
鞭から手を離し、両手をが上げる。
ブリッツ:「副社長、装置はどうだ?止められそうなのか?」
ブリッツはライナーに強く追及する。
ライナー:「あともう少しだ。あともう少しで」
ライナーがエンターキーをポチっと押した。
すると、画面上にゲージが現れ、それがMAXになると、ピロっと妙な音を鳴らし、周りの装置が稼働を停止した。
ライナー:「と、止まった…」
タカ:「やった…。装置は止まったぞ!ラリー、ナーヴ!」
タカに装置が止まったことを教えるタカ。
ラリー:「は〜、よかった。これで一安心だ」
ラリーはデュエルギアを収め、ナーヴの元に近寄る。
ナーヴ:「あんたんとこの社長の計画も、これで終わりだ。フロンティアに連絡して、あんたと社長を拘束してもらう」
ラリー:「そのあとは、会社に家宅捜査が入るぜ。もう逃げれないからな」
ラリーがそう言う。
クラーク:「バカな人達だ…」
クラークはボソッと呟いた。
ナーヴ:「何…?」
クラーク:「この装置は、昨日の時点で十分なエネルギーを吸収している。吸収力を上げた理由は、更に大きな災いをもたらすために、社長が私に要求したまでのこと。つまり、パンドラの箱を復活させるためのエネルギーにあるということだ!」
最後の言葉を強調するクラーク。
止まっていたはずの装置が起動を再開する。
ライナー:「何…!?」
ブリッツ:「装置は止まったはずじゃ!」
クラーク:「もう止められない。オズボーン社長の計画は!」
クラークはラリーとナーヴを押し倒し、カプセルの元に立つ。
さっきの手順で装置を止めようとするライナー。
だが、さっきまで使えていたはずのキーボードのキーを叩いてもキーが反応することはなかった。
ライナー:「くそっ、キーボードが無効化されている。止められない!」
テーブルをバンと叩き悔しがるライナー。
クラーク:「ふん!」
両手でカプセルのガラスを割っていくクラーク。
3つのカプセルを破壊し、中にある3枚のカードを取り出す。
クラーク:「社長の計画のために、私はパンドラの箱復活の生け贄となる時が来た。さあ、開けてはならぬ箱を開けるときが来た!」
3枚のカードが黒い光に包まれる。
第7OP『二つの未来《黒田倫弘》』
第113話:『パンドラの箱復活!災いをもたらすウングリュック』
3枚のカードが黒く光り、黒と灰色が入り混じった粒子が、噴き出すように周りから出ていた。
その頃、会場内でも同じ現象が起きていた。
真っ暗な会場の中で、床から光と黒と灰色が入り混じった粒子が出てきていた。
ハラルド:「これは…!?」
カーリー:「え!何々!?何が起きているの!」
突然の出来事に動揺するハラルドたち。
会場内は大騒ぎになっていた。