遊戯王5DXAL 4th

□第111話:『復活の阻止!パンドラの箱』
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一星:「上だ!ジャンク・ヴィクトリー!!」
ジャンク・ヴィクトリーに指示を出す一星。


ジャンク・ヴィクトリーの頭上には、フェンリル・マグニオンが攻撃を仕掛けてきた。


ジャンク・ヴィクトリーはジャンク・エレメント・ブレードを使って、フェンリル・マグニオンの剣を受け止める。


クレイヴン:「後ろががら空きだ!モンスターとの絆が弱いと後ろは見えねえぞ!」
ヨルムンガンド・マグライオンがジャンク・ヴィクトリーの背後から攻撃を仕掛ける。


一星:「ニトロ・サイクロン!」
ニトロ・サイクロンがヨルムンガンド・マグライオンを蹴り飛ばし、ジャンク・ヴィクトリーを守った。



クレイヴン:「やるな。だが!」
ヨルムンガンド・マグライオンを蹴り落とした直後、ニトロ・サイクロンは真上から攻撃を受けた。


攻撃を仕掛けてきたのは、スレイプニル・マグニオンだった。

かぎ爪でニトロ・サイクロンに攻撃をしてきたのだ。


一星:「援護しろ!ターボ・ボンファイア!」
ターボ・ボンファイアがスレイプニル・マグニオンの動きを封じる。



MC:「3対3の激しいバトルは、止むことがない!一体、いつまで続くんだー!!」
興奮しながら実況するMC。




3対3の激しい攻防は留まることはなかった。








第7OP『二つの未来《黒田倫弘》』







第111話:『復活の阻止!パンドラの箱』








決勝戦が繰り広げている中、ライナーから大会の裏で動いているオズボーンの計画を知ったラリー、ナーヴ、タカ、ブリッツの4人は、デュエルバトルフィールドシステムと連動している吸収装置本体がある場所へ向かっていた。




タカ:「なあ、一つ聞いていいか?どうして、先代の社長が亡くなった時、副社長であるあんたが社長にならなかったんだ?」
移動しながら、タカはライナーに聞いた。


ライナー:「あまり、こういうことは、外部に漏らすのはよくないことだが、実は2年前、社長の座を巡って小競り合いがあってね」

ブリッツ:「小競り合い?」

ライナー:「えぇ。先代社長と同じ気持ちを持つ者と、そうでない者たち。私が率いていた先代社長と同じ気持ちを持つ者たちは、今まで通り他社との交流を深め、世界に多くの製品を広める考えを持っていた。逆に、現社長オズボーン率いる側は、新たなノルマンディーカンパニーを生み出すため、会社独自でさまざまな製品を生み出し、そして先代社長とミスターYが世界に轟かせたデュエルバトルに力を入れることを望んでいた。会社の中で二つの勢力が分断し、社長の座を賭けて選挙が行われたんだ」

ナーヴ:「なるほどな。それで、その選挙でオズボーン側が勝利し、他社との交流がほとんどなくなったってことか」
先代社長が亡くなってから他社との交流がほとんどなくなったノルマンディーカンパニー。その理由が、今わかった。

ライナー:「それだけじゃない。オズボーンは自分が勝利し、会社を好き放題動かし、社長と同じ気持ちだった私たちを、ほとんど会社の外に出すことはなかったんだ。奴隷のように扱われてきたよ、約2年間ぐらいね」
辛い思いを打ち明けるライナー。

ライナー:「だが、それでも結果、去年のノルマンディーカンパニーの利益は赤字、第5回デュエルバトルカーニバル選手権を開催することもできずにいたんだ。そのときからだ。オズボーンの様子がエスカレートしたのは…」
ライナーが去年、多元世紀50年であった出来事を話す。


ライナー:「会社の利益が赤字だと知ったオズボーンは、去年開くことのできなかった第5回デュエルバトルカーニバル選手権に力を入れていった。予選が開かれる会場全ての施設改装、フィールドシステムの改良、特定の人を集め、パンドラの箱計画を遂行。デュエルバトル開発者であるミスターYと先代社長が世界に広げたデュエルバトルを暗躍していたんだ」


ラリー:「そのときから、オズボーンはパンドラの箱計画を遂行していたんだね。過去に戻り、タイムパラドックスを引き起こし、未来を自由に変える。オズボーンは、過去に戻って、ノルマンディーカンパニーの利益をいい方向に持って行きたいのかな」

ナーヴ:「それだけじゃないと思うがな―!」
ナーヴがしゃべりながら歩いていると、目の前に人影が見えた。

ナーヴ:「隠れろ」
ナーヴの言う通りに、みんなは壁際に隠れる。


そっと顔を覗かせ、進行方向の方を見ると、スーツを着た男性二人が立っていた。


ナーヴは目を細めて、スーツを着用する2人の懐をよーく見る。


脇の下でキラッと光る黒い物体を確認。
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