遊戯王5DXAL 3rd

□第87話:『本部帰還命令 百々原と遊馬』
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徳山を初め、隠密剣士部隊のみんなが、セルビアとフレシャス財団のみんなを、トラックに乗せる。


徳山:「俺たちは先に本部へと帰還する。行くぞ!」
徳山は先頭にいるトラックの助手席に乗り、十数台のトラックが一斉に出発した。





その頃、今回の司令ヤバは、遊馬に怒りをぶつけていた。


すごい怒った目線で、遊馬を見るヤバ。


その目に、遊馬は振り向こうともしなかった。






第5OP『D-tecnoLife《UVERworld》』






第87話:『本部帰還命令 百々原と遊馬』





遊馬をにらみつけるヤバ。


ヤバ:「おい、遊馬!」
名前を呼ぶヤバ。

遊馬は目線を合わせず、返事をした。


遊馬:「なんだよ?」

ヤバ:「こっちを見ろ!」
遊馬はヤバの言う通りにした。



ヤバ:「孤独の法を破った理由を教えてもらおうか!答え次第では、貴様は牢獄行きだ」

遊馬:「俺が、ここに来たのは、遊戯さんの経由で血のデスリングが、ここにあることを知り、任務を遂行していただけだ。あんたも知ってるはずだ。俺たち四大神王者がデスリングについて、どれだけ危険だということを知っているのか」

ヤバ:「ああ、四大神王者のリーダー、アッシュいや、武藤遊戯がデスリングを持っているからな」
ヤバの言葉に、ほとんどの者たちが驚いた。



双六:「遊戯がデスリングを持っているじゃと…!」

レベッカ:「それ、本当の話しなの!?」
遊馬にレベッカが追求した。

遊馬は頷いた。


遊馬:『まあ、遊戯さんだけじゃないがな…』


ヤバ:「それが、ここに来た理由か?」

遊馬:「ああ、俺は四大神王者として、みんなは大統領経由でフロンティアとして任務を遂行した。偶然、任務の中身が同じだったってことだ」

ヤバ:「だとしても、仲間や家族との接触はまた別の話だ」
この言葉を聞いた遊馬は少しだけ歯を立てた。

ヤバが言っていることは、つまり、家族や仲間たちを見捨てろと言っているように聞こえたからだ。



ゴーシュ:「あんたいい加減にしろよ」

ドロワ:「事情はどうあれ、遊馬のおかげでさらわれたみんなは助かった」

小鳥:「私も危ないところを助けてもらったわ!」
みんなが遊馬の味方をする。


ヤバ:「だが、今回の任務である血のデスリングの回収は失敗した!」
大きな声で叫ぶヤバ。その言葉に誰も返すことはできなかった。



ヤバ:「持ち去ったのは、遊馬、貴様が追っているバリアンだ。お前がバリアンという障害物を早く排除しなかったから、この結果が生まれた!この落とし前どうしてくれる!」
遊馬の目の前に来て追求するヤバ。


向かい合う2人の目線。その間にはプレッシャーが放たれていた。



遊馬:「わかったよ。バリアン追撃については、まだ俺に任されている任務だ。ドン・サウザンドの件もあるし、早いとこ奴らを見つけて、血のデスリングを回収してやる。それでいいか?」
溜息をついて、そう言った遊馬。

ヤバ:「ほお、まともな答えが出たな。孤独の法を枷られている奴が一番言いそうな言葉だ」


遊馬:「どうせ、あんたは、この答えを待っていたんだろ?俺たちを孤立させて、命がけのことは、全て俺たちに擦り付けて、それでおしまい。せこいぜ」
ヤバから目線を逸らす遊馬。

ヤバ:「なんだと…?もう一回言ってみろ!ただじゃ置かないぞ!」
ヤバは周り込み、遊馬と目線を合わせる。


遊馬:「ああ、何度もいってやる。せこいって言ったんだ。俺が、あんたら十天老士にどれだけの怒りをぶつけたいのか、ここではっきりつけてやろうか」

ヤバ:「お前、口の利き方に―」
ヤバが遊馬に更なる怒りをぶつけようとする。



しかし、あの男の乱入で、それは叶わなかった。
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