遊戯王5DXAL 3rd

□第81話:『リベンジバトル!結衣VSゼツラ』
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『血をたぎらせよ…。人間…。全ては…。世界のために!』
孫の背後に現れた亡霊が、不気味な声で言い放つ。


亡霊は、その後、孫の身体に乗り移った。




孫:「ククク、血祭りの時間だ」
覚醒した血のデスリングは、孫の身体を徐々に蝕む。



時々、赤い涙を流す孫の目は、普通の目に見えたが、殺意が沢山湧いた目であった。




孫:「待っていろ。今、血を集めてやる。ははははははは」
孫が高笑いする。





その声は、セルビアの基地、全体に響いた。



不気味な笑い声。その笑い声にこもった殺意が、この周辺にいる者たちの心を動揺させた。









第5OP『D-tecnoLife《UVERworld》』







第81話:『リベンジバトル!結衣VSゼツラ』






不気味な笑い声と殺意が、セルビア基地の周辺にいる皆に恐怖を与える。



遊馬サイド



崩壊した床を見下ろしていた遊馬が、何かを感じ取った。


いや、遊馬だけではなかった。


剣山:「な、何だドン…!今の感じは!」


ラリー:「なんていうんだろう。まるで、全身が握り占められているような…」


タカ:「それに、さっきの笑い声は…!」
感じ取った何かに怯える皆が、少しだけ恐怖感を与えていた。


V:「遊馬、今のって…」
Vの言葉に遊馬は何も答えなかった。しかし、その表情は、周りを心配させるような表情だった。


遊馬:『まさか、デスリングの力を最大限まで解放したのか…。そんなことすれば、リングに精神を喰われる…!人間じゃいられなくなるぞ』
冷汗を搔きながら、心の中で遊馬は呟いた。

最悪の事態だとわかったからだ。







その頃、崩壊した場所のすぐ側に居たフレシャス財団に寝返ったゼツラは…。


ゼツラ:「全壊がしなかったか」
ゼツラはそう言って、基地の高い階から飛び降りた。


ゼツラ:『デスリングの力を解放したな』







ヤバサイド


倒壊した基地を周辺で見ていたヤバたち。

しかし、そんなことはどうでもよかった。


一番、気になったのは、一瞬だけ感じ取った異様な殺意の方だった。



ヤバ:「この感じは、デスリングによるもの…!」


鮫島:「つまり、敵の親玉はデスリングの力を使ったということですか…?」
鮫島の質問に、ヤバは目を閉じて頷く。



羽蛾:「チッ、手遅れだったってわけか。僕たちの戦いが水の泡だな」

竜崎:「そうや、そうや!何のために、ワイらが、ここで戦ったんや!」
わけのわからない文句を言いながら地べたに座る羽蛾と竜崎に、春が頭をポンポンと叩いた。
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