遊戯王5DXAL 3rd
□第79話:『新必殺技!リベレイト・ニンフ!!』
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孫:「くっ、物にしたと思っていたが、まだ完全に制御とはいかないか」
孫は立ち上がる。
孫:「まだ、本当の力を発揮していない俺と戦っても詰まらんだろう。完全な俺になるまで、この勝負お預けだ」
孫が槍タイプのデュエルギアを床に突き刺した。
すると、そこを中心に床が崩れ、できた穴から孫は逃げ去った。
ツバキは、その穴に近づいて、下を見るが、孫の姿はなかった。
ツバキ:「血のデスリング…。恐ろしい力だね…」
そう言って、唇を噛むツバキであった。
廊下を走る孫。
頭の中に声が響く。
『血をよこーせ。全ては血だー』
孫:「俺に語りかけるな!そんなに血がほしければくれてやるよ!後でたっぷりとな!」
左手人差し指につけているデスリングにそう語る孫。
本人は気付いていない。黒と赤が入り混じったオーラが自身の身体を覆っていることに…。
第5OP『D-tecnoLife《UVERworld》』
第79話:『新必殺技!リベレイト・ニンフ!!』
ツバキ:「痛っ!」
右肩を押さえるツバキ。
孫との戦いで少しダメージを受けたようだ。
すると、そこに…。
哲平:「ツバキ!」
ツバキ:「哲平さん…!」
今回、SOA特務隊のリーダーとして任務に参加する哲平が現れた。
哲平:「お前も、来ていたのとはな。酷い怪我をしているが、どうした?」
ツバキ:「実は…」
ツバキは孫のことを哲平に全て話した。デスリングの能力のこともだ。
哲平:「そうか、孫は血のデスリングの力を…」
ツバキ:「はい。破壊しようとしましたが、残念ながら失敗しました。すいません」
自分を責めるツバキ。ツバキは、少し前にデスリングの回収任務でリングを奪ったゼツラを取り逃がして任務失敗を経験している。
今回も、また同じことの繰り返しだった。
哲平:「そう自分を責めるな。血のデスリングの力は未知だったんだ。仕方がない」
ツバキ:「はい、ありがとうございます」
哲平:「しかし、血のデスリングの力が回復系の能力だったとはな」
右手の親指を人差し指で顎を触る哲平。
哲平:「回復系の能力なんて、そう珍しくない。限界勢力の力さえ使えばできるほどの力だが…」
ツバキ:「孫の再生力は、半端じゃなかったです。どれだけ、大きなダメージを与えても、すぐに回復します」
哲平:「それを利用した戦争終結。だが、それは多くの犠牲を出し、自分が頂点に立つことで成し遂げるもの。戦争終結には賛同できるが、犠牲を出すことには反対だ。急いで、孫からリングを奪わないとな」
ツバキ:「孫はまだ、デスリングを制御しきれていない様子でした。奪うのでしたら、今の内の方が…」
哲平:「そうだな。ツバキ、急いで、孫を追うぞ」
ツバキ:「はい」
哲平とツバキは孫が開けた穴を潜って、孫を追う。
その頃、4階でにいた本田とジムは…。
敵を全て倒していたところだった。
ジム:「これで全部か」
ジムがボソッと呟いた。
すると、本田のミッションウォッチに通信が入った。
本田:「ツバキか?こっちは全員倒したぜ」
通信の相手は本田だった。
ツバキ:『無事でよかったです。こっちは、哲平さんと合流して、孫を追っています』
本田:「なら俺たちも追うぜ」
ツバキ:『わかりました。すぐに、こちらの座標を送ります』
そう言って通信が切れた。
ジム:「孫まではたどり着いたようだな」
本田:「ああ、俺たちも早いとこ行こう」
そう言って、2人は、この場を後にする。