遊戯王5DXAL 3rd

□第78話:『戦慄!!血のデスリング』
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既にセルビアの基地に潜入していた城之内と静香、斎王、美寿知の4人。


目の前に現れた敵を倒し、前へ進む。



すると、斎王がいきなり足を止める。

美寿知:「兄さん、どうしたのですか?」
いきなりその場に止まった兄を見て妹の美寿知が聞く。


しかし、斎王は口を閉ざしたままだった。


城之内:「おい、どうかしたのか?」
城之内も斎王に問いかける。



斎王:「何か感じないか…?」
斎王は何となく感じていたのだ。身体に伝わるゾッとした空気を…。




城之内:「そんなもの感じてなんか―」
城之内が否定しようとする。

しかし、城之内の身体もいきなりゾッとした空気に触れ、その場で口を開いたままとなる。


静香:「お兄ちゃん?」

城之内:『なんだったんだ?今のは…!』
城之内は体に感じた思い空気を、心の中で不思議に思った。








第5OP『D-tecnoLife《UVERworld》』








第78話:『戦慄!!血のデスリング』







城之内たちが感じた不気味な空気は、その頃、ツバキも感じていた。



ツバキ:「なんだ…。この感じは」
ゆっくりと前ヘ進むツバキ。


肌に感じる不気味な空気の感触が、前に進むにつれ、強く感じていた。



???:「誰かいると思えば、レジェンドデュエリストの息子か」

ツバキ:「誰だ?」
目の前に現れた男性。白のスーツ姿で、チョビ髭を生やしている。


孫:「これから殺す奴に名乗るつもりはない。だが、これを見ればわかるだろう」
そう言って、左手人差し指につけている指輪を見せる。


ツバキ:「それは血のデスリング!?」
真っ赤なアームにルビーが埋め込まれた指輪。

間違いない。此間、ポールからゼツラに渡った時に見た指輪と同じだった。



ツバキ:「それじゃあ、あなたがフレシャス財団のボスの孫!」
目の前に現れた男が、自分たちが探している人物だということに気付いたツバキ。


ツバキ:「”シュヴァルツ・ロッド”!!」
シュヴァルツ・マジシャンの長い杖タイプのデュエルギア”シュヴァルツ・ロッド”を握り、孫を警戒する。


孫:「いい反応だ。デュエルギアを出すスピードも速い」


ツバキ:「お前は、デスリンスを使って何をするつもりだ?世界征服でもするつもりか?」
ツバキが孫に向かって質問を投げた。


孫:「そうだな。言い換えればそうなるかもな。このリングの力を使って、俺が頂点に立ち、戦争を終わらせる。沢山の血を流してもな」

ツバキ:「ダイシャラス王国の元王子バギーを思い出すよ。奴も、そんなこと言っていたからね」
1年前にダイシャラス王国であったテイタラファミリーの反乱。その中心に立っていた男バギーも、力を使って戦争を終わらせようとしていた。


バギーも孫も、戦争を終わらせるのはいいが、そのために多くの犠牲が出ることを奴らは考えていなかった。


ツバキ:「戦争を終わらせるのはいいけど、そのために多くの犠牲を出すのは僕は反対だ!」

孫:「犠牲無くして、戦争に終止符はない。俺が頂点に立ち、俺の邪魔をするものは全て排除する。そして、本当の頂点に立った時こそ、真の平和が来るのだ!」

ツバキ:「お前が頂点に立つことなんて絶対ない!ここで、お前を倒す!」
シュヴァルツ・ロッドを構えるツバキ。


孫:「膨大な闇の力を手にした俺に、適うとでも思っているのか」
そう言って、槍タイプのデュエルギアを手に取り、攻撃態勢に入る孫。
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