遊戯王5DXAL 3rd
□第77話:『生きる道!クロウVSドーソン』
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クロウ:「死んだ奴の分まで生きるってことを知らないのか!お前は!」
ドーソン:「はっ」
クロウの言葉を聞いたドーソンが反応した。
クロウ:「俺も仲間を失った。親もだ。親父にお袋、ピアスン、ブルーノ、そして、遊星…。俺は、死んでいった人たちの分まで生きて、生きて、生き抜いて、生きている仲間たちを守ることにしたんだ。きっとあいつならそうしていた。絆を大切にする遊星ならな!」
遊星の顔を久しぶりに思い出すクロウ。
少しだけ涙がこぼれた。
クロウ:「お前も生きろ。あんたが信じていた月荒って奴の分まで。お前が、そいつの目となって世界を見ろ!それが、お前の生きる道だ!」
そう叫んだ瞬間、ドーソンが受け止めていたブラック・フェザー・ブーメランの回転が更に速くなる。
ドーソン:「これが、生きる道がある男の力か…!」
ドーソンがブーメランに押され、そのまま吹き飛ばされた。
ブラック・フェザー・ブーメランは、後ろの壁に突き刺さった。
同時に、壁にヒビが入る。
ドーソンは、その場に倒れた。
クロウはブラック・フェザー・ブーメランを取りに前を歩く。
ドーソン:「トドメは…刺さないのか?」
意識を失いかけているドーソンがクロウに聞いた。
クロウ:「これほどやって、お前が生きる道を見つけられなかったら、殺してやる」
クロウがそう言って、しばらく間が開く。
ドーソン:「もう少し、この世界を見たくなった…」
ドーソンはそう言い残し目を閉じた。
気絶しただけだった。
クロウは壁に刺さったブラック・フェザー・ブーメランを抜き取り、この場を去った。
しばらく走っていると…。
アキ:「クロウ!」
クロウ:「アキ!それに、一星、愛、ドラガン!無事だったか」
クロウの前に現れたのは、アキと愛、一星、ドラガンの4人だった。
ドラガン:「お前こそな」
クロウ:「一星、お前がここにいるってことは、さらわれたみんなの居場所はわかったのか?」
クロウがそう聞くと一星は首を横に振った。
一星:「残念だが、制御室の監視カメラの映像を辿って探している途中に、孫の妨害放送の影響で、ネットワーク回線が奪われて探すことができなかった」
愛:「それに、直後に制御室まで来たフレシャス財団の手下たちが来たから、それどころじゃなくて」
愛の言葉にクロウが「そうか」と答える。
ドラガン:「我々は、5階に向かう。お前はどうする?」
クロウ:「デスリングを持っていると思われる奴は確か5階にいるかもしれないって言ってたな。なら、俺も行くぜ。わかっていることを先に片付けた方がいいだろうしな」
クロウが、ドラガンたちと行動を共にすることを決意する。
一星:「早く行こう。孫がデスリングを持っている今、あいつを止めないと」
アキ:「デスリングの力を使って、何かする前に」
クロウ:「ああ、わかってるよ」
5人は、急いで5階へ向かう。
その頃、5階に到着したツバキ。
1階から4階までと違って、所々の蛍光灯が消えており、若干暗く感じた。
ゆっくりと前へを歩くツバキ。
廊下の向こうから
ゴォォォ
不気味な音が聞こえた。
第4ED『もう一度君に会いたい《下川みくに》』
次回予告
ナレーション:遂に、孫が血のデスリングの力を発揮する!!
それに立ち向かう、ツバキだったが、攻撃を当てても、孫のダメージは回復する一方だった!
血のデスリングの力が明かされ、ツバキに危機が迫る!!
ツバキ:次回、遊戯王5DXAL「戦慄!!血のデスリング」
ツバキ:「血のデスリングは危険なものだ!ここで砕く!!」
遊戯王5DXAL豆知識コーナー!!
クロウ:「俺のエースモンスター”ブラック・フェザー・ドラゴン”はデュエルギアになるとブーメランタイプの”ブラック・フェザー・ブーメラン”になるんだ。赤いオーラに染まったとき、それはブラック・フェザー・ドラゴンが俺の声に応えてくれた証拠だぜ」