遊戯王5DXAL 3rd
□第76話:『孫の裏顔』
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孫:「そして、セルビアの糞共よ、ご苦労だった。君たちもかなりいい仕事っぷりを見せてくれた。フレシャス財団代表として礼を言う。だが、君たちのボスは、愚かな奴だ」
孫の言葉を聞いたセルビアの隊員たちが、孫の話しをまじまじと聞く。
孫:「君たちのボス月荒はとても危険な代物”血のデスリング”の力を解放した」
孫の話しを聞いていたフロンティア組の方が驚く。
哲平:「何…!?」
戦闘を中断していた哲平が話しを聞いて驚く。
海馬:「……」
モクバ:「くそっ、遅かったか…」
デスリングの力を解放した話しを聞いてそう呟くモクバだが、まだ話が終わっていないこと結衣に言われる。
孫:「しかし、血のデスリングの力は使う者には、それなりの覚悟が必要だ。奴にそれほどの覚悟は持っていない。いずれ、デスリングの力に飲み込まれるであろう。だから、月荒元一は……、そうならないよう、始末した」
孫から放たれた言葉。「始末した」、その言葉を聞いた、皆がどよめく。
カイト:「何…!?」
フェイカー:「セルビアのボスを殺したというのか…!」
基地内に潜入していたカイトたちが驚く。
ラフェール:「大丈夫か!アメルダ?」
いきなりシャッターが降りてきた所為で、自分だけ取り残されたラフェールがシャッターを叩く。
シャッターの向こうには、アメルダ、シェリー、万丈目、鉄男、徳之助がいた。
アメルダ:「ああ、全員無事だ」
自分たちが無事だということをシャッターの向こうにいるラフェールに伝えるアメルダ。
孫:『感謝したまえ。月荒は既に己を見失いかけていた。それを助けてやったんだ。殺したわけではない』
スピーカーから聞こえる孫の声を聞いて、「何が助けただ!」と文句をぶつける鉄男。
シェリー:「フレシャス財団は最初からセルビアを利用するつもりで同盟を結んだようね」
万丈目:「最初から、味方だと思っていなかったということか」
徳之助:「酷いことするウラ」
鉄男に続き、他のみんなも思っていることを口にする。
孫の話しを聞いたセルビアの隊員たちが、スピーカーの向こう側にいる孫に向かって怒りをぶつける。
勿論、こちらの声が向こう側に聞こえるはずはない。
孫:「セルビアの諸君よ。君たちの選択肢を上げよう。我々、フレシャス財団とセルビアは一度、同盟を結んだ。だが、このまま、同盟解除と言うのも、勿体ない。だから」
孫がそういうと、話しを聞いてフレシャス財団の隊員たちが武器を構える。
孫:「我々の下について、共にフロンティアの連中を倒そうではないか」
孫がそういうと、セルビアの基地付近にいるセルビアの隊員たちが文句を言う。
「誰がお前なんかにつくか!」
「待っていろ!今すぐ、総隊長の仇を!」
「逃げるなよ!」
そんなセリフが所々聞こえる。
哲平は、さっきまで戦っていたセルビアの隊員たちの姿を見る。
すると、孫に向けて文句を言ったセルビアの隊員たち数名が背後から襲われ、地面に倒れる。
哲平:「!!」
哲平はその目で見ていた。
斬ったのは、フレシャス財団の隊員だった。
孫:「もし断るのであれば、邪魔者として排除する。さあ、選ぶがよい」
孫の話し、そして、目の前で仲間が殺されたのを見て、セルビアの隊員たちが動揺する。
遊馬:「これがフレシャス財団の狙いってわけか」
孫の話しを聞いていた遊馬が歯を立てる。
気に食わないのだ。孫のやり方に。
哲平サイド
セルビア隊員A:「俺は死にたくない!」
セルビアの隊員たちが哲平に刃を向ける。
哲平:「お前ら、ボスを殺した奴につくのか!?」
哲平も武器を構える。
孫:「さあ、第2ラウンドの始まりだ!!」
マイクに口を近づけ、大声で宣言する孫。
セルビアはフレシャス財団の下につき、フロンティアに襲いかかるのであった!!!
第4ED『もう一度君に会いたい《下川みくに》』
次回予告
ナレーション:遂に、本性を現した孫。
フロンティアにセルビアとフレシャス財団の牙が向かれる!
一方で、孫の話しを聞いて、自身の生きる道を見失っていた男がいた。
そこに現れたクロウ。2人が激突し、その先にあるものとは!
クロウ:次回、遊戯王5DXAL「生きる道!クロウVSドーソン」
クロウ:「死んだ奴の分まで生きるってことを知らないのか!お前は!」
遊戯王5DXAL豆知識コーナー!!
ツバキ:「この世界に8つ存在するデスリングは、危険な闇の力を持つ指輪で所持者に対し、膨大な闇の力を受け渡すが、1つ間違えれば指輪に精神を喰われてしまうことがあるらしい」