遊戯王5DXAL 3rd
□第74話:『隠密剣士部隊隊長としてのプライド 徳山VSレイド』
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徳山:「ば、バカな…」
レイド:「フロンティアの隊長クラスの力は、こんなものか。うん、俺の敵じゃないね」
呆れたような顔で言葉を発するレイドに、徳山は返す言葉もなかった。
あの攻撃を、武器を使わず素手で打ち破られたのだから…。
レイド:「そういえば、あんた攻撃する前にプライドをかけるって言ってたっけ?」
レイドの言う通り、自分は攻撃を始める前に、「俺のプライドをかける!」と大きな声で叫んだ。
レイド:「残念だよ、フロンティアの隊長さんのプライドが、こんなちっぽけなプライドなんてな」
剣をブンブン振り回しながら話すレイドの目線に怯える徳山。
レイド:「リーダーに向いてないよ、あんた。だから、ここで抹殺してあげる」
レイドが猛スピードで移動した。まるで電光石火のように。
そのスピードに目が追いついていない、徳山だったが、時すでに遅し、いつの間にかレイドは徳山の背後にいた。
レイド:「じゃあな、雑魚さん」
ニヒッと笑ったと同時に、徳山の背中が剣で斬られ、そこから大量の血が噴き出した。
そのまま、前に倒れる徳山。
周りの床に噴き出した血が広がる。
レイド:「呆気ない…」
一言口にするレイドであった。
その頃…。
梨香:「あれ?ママたちは?」
珠里:「さっきまで、ここにいたはずなのに!?」
レミ:「さっきの戦闘ではぐれてしまったのかしら」
梨香たちは、さっきまでいたはずの明日香たちが周りにいないことに気付き、周りを見渡すが母の姿はなかった。
先ほど、セルビアとの戦闘になったときに、はぐれてしまったのかもしれない。そう思う3人は急いで、母を探しに動いた。
レイド:「さて、トドメを指しますか」
倒れる徳山にトドメを刺そうとするレイド。
動くことはできないが、まだ息はある。それに気づいたレイドは徳山の息の根を止めることにしたのだ。
一歩、また一歩と徳山に近づくレイド。
すると、右の方から足音が聞こえた。
3人はいるか…。と、心の中で確信した。
レイドは足音が聞こえた方を見る。
そこには3人の女性がいた。
明日香:「あ、あなたは…!」
ジュンコ:「あ!あのときの!」
ももえ:「連続殺人犯!?」
レイドの顔を見て黙ってはいられなかった明日香達。
レイド:「お、美人さんが3人も!ん?」
レイドが明日香を見て眼を細くする。
レイド:「あんた、もしかして、天上院明日香?あのデュエルアカデミアの女王の?」
明日香を見て、学生時代の称号を口にする。
それを聞いた明日香は「昔の話しよ」と口にする。
明日香:「それに、そんな称号に興味はないわ」
更に言葉を付け足す。
レイド:「凛とした、その態度、いいね。でもこいつと同じで、あんたにも今は興味ないんだよね」
レイドがこいつと指さしたのは勿論徳山だった。
徳山の姿を見て、ももえは口を押える。
ももえ:「なんて、ひどい…」
レイド:「ねえ、早くさ、あんたの息子の剣代ちゃんに会わせてくれないかな。俺、剣代ちゃんには興味があるんだよねぇ」
剣代に興味津々のレイド。
その頃、剣代は敵陣を潜り、セルビアの基地内に潜入したところだった。
第4ED『もう一度君に会いたい《下川みくに》』
次回予告
ナレーション:FBIに指名手配されている連続殺人犯レイドと剣代が再び、ぶつかり合う!
戦慄した空気の中、大いなる力のE・HEROを出したレイドに対し、父の形見ともいえる「大いなる力のE・HERO」を取り戻そうとする剣代。
緊張感が漂う戦闘の中、父の形見を取り戻すことができるのか?
剣代:次回、遊戯王5DXAL「剣代VSレイド HEROの熱き心!」
剣代:「取り返してやる、俺が必ず!」