遊戯王5DXAL 3rd

□第73話:『失敗は成功のもと!折れない我の心!』
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レイドに連れ去られ、セルビア基地内のどこかにある独房室に閉じ困られている舞、レベッカ、翔、隼人、剣山、セイコ、ラリー、タカ、イェーガー、風間、キャッシー、アリト、右京、未来、そしてオボミ。

オボミが檻に向かって突撃するが、何せ鉄でできているため、ビクともしなかった。

オボミ:『イタイ、イタイ』
オボミが目の部分を赤くし、クルクル回る。


未来:「もういいわ。よくやったわね」
未来がオボミを抱きしめる。


アリト:「くそっ、カードがありゃあ、こんな檻、すぐ壊せるのによ!」

ラリー:「そのカードがすぐそばにあるって言うのに」

タカ:「あそこにあるカードをどうにか取れればいいんだが」
みんながいる場所から約20メートルほどの場所にある机の上に、みんなのカードとミッションウォッチ、檻の鍵が置いてある。


イェーガー:「どうにか取るのです!うー、うー!」
檻の間から手を伸ばし、カードを取ろうとする。


剣山:「無理に決まっているドン」
ため息をつく剣山。


右京は、この檻を監視しているカメラを見る。



そして、レンズの向こう側から見ているのは、刈間九十九と言う名で、この基地へ入った遊馬だった。

そのカメラの映像がいきなり砂嵐を起こす。


リモコンを使って、チャンネルを変えて、他のカメラの映像を見る。

凌牙と璃緒、Wが敵と戦っている映像が映り、再びチャンネルを変えると、カイトが一人で戦っている映像が映った。


九十九:「そろそろ動くか」
遊馬が立ち上がる。


アストラル:『行くのか?』
遊馬の脳内にアストラルの声が響く。


九十九:『あぁ、まずは母ちゃんたちを助ける』
遊馬は扉がある方へ向かって歩く。

扉の前には、3人のセルビアの人間がいた。


見張りA:「刈間殿、ご着席してください」

見張りB:「外は危険です」
見張りたちが遊馬を止めようとする。


九十九:「もう見飽きたんだ。そこをどいてくれ」

見張りC:「どくわけにはいきません。ボスの命令なので」

見張りA:「どれでもどけというなら、実力行使でいきます」
見張りたちが遊馬に牙を向く。




1分後



遊馬は扉を開けた。


遊馬:「悪く思うなよ」
そう言い残し、部屋を出る。


見張り3人は床に倒れていた。



遊馬:『待っててくれ、みんな』
遊馬は広い廊下を走る。










第5OP『D-tecnoLife《UVERworld》』








第73話:『失敗は成功のもと!折れない我の心!』










遊馬が行動を開始した。



その頃、フレシャス財団のボス孫に雇われたレイドもまた一人で廊下を歩いていた。


レイド:「あー、すっきりした」
首の骨の音を鳴らして一言言った。







一方、獏良、杏子、ヨハン、藤原は、とんでもない光景を見ていた。


疲れ果てたかのように廊下の隅に座ってぐったりする男を4人は見ていた。


だが、それは、あまりにも残酷過ぎた。

杏子は手で口を押させる。

獏良:「一体、誰がこんなことを…!」
獏良が目を丸くして言う。


廊下に座っていたのは、先ほどデュエルで獏良が勝利した環だった。


環はデュエル終了後、いつの間にか消え、獏良たちは、そのあとを追っていたのだ。


そして、思ったより早く見つかり、情報を聞き出そうするが、彼はもうすでに死んでいた。


口から大量の血を吐き出しており、剣が胸を突き刺し貫通。剣の先は、背後の壁に突き刺さっている。
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