遊戯王5DXAL 3rd
□第72話:『オカルトVS恐竜』
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獏良:「除外された闇の狼のモンスター効果発動!このカードが除外されたとき、自分フィールド上に存在する悪魔族モンスター1体の攻撃力をエンドフェイズまで2倍にする!」
環:「何だと!」
獏良:「もうわかるよね?攻撃力を上げる悪魔族モンスターは、ダーク・ネクロフィア!」
ダーク・ネクロフィアの攻撃力が上がる。
ダーク・ネクロフィア
攻撃力2200 → 4400
杏子:「攻撃力4400!これなら!」
ダーク・ネクロフィアの攻撃力が上がったことに喜ぶ杏子。
獏良:「行くよ!ダーク・ネクロフィアでクリムゾン・デス・ティラノに攻撃!念眼殺!!!」
ダーク・ネクロフィアが攻撃を仕掛け、クリムゾン・デス・ティラノを破壊した。
環:「ぐわあ!」
環
LP2150 → 750
環:「俺のクリムゾン・デス・ティラノを破壊するとはな!」
クリムゾン・デス・ティラノが破壊されたことに少し悔しがる環。表情に出ているから獏良でもすぐに分かった。
環:『俺の手札には死者蘇生のカードがある。次のターンで、クリムゾン・デス・ティラノを復活させれば、俺の勝ちで決まる』
環は手札にある死者蘇生のカードを見て呟く。
獏良:「悪いけど、次のターンはないよ」
環:「!?」
心が読まれたのか、そう獏良が言ったことに驚く環。
獏良:「速攻魔法”邪霊破(スピリットバーン)”!ダーク・ネクロフィアが戦闘でモンスターを破壊したとき、攻撃力を半分にして、もう一度攻撃することができる」
ダーク・ネクロフィア
攻撃力4400 → 2200
既に倍になっていたので、元の攻撃力に戻ったダーク・ネクロフィア。
環:「そんなはずは…」
獏良:「ダーク・ネクロフィアでダイレクトアタック!!スピリットバーン!」
ダーク・ネクロフィアが霊気を放ち、環に直撃する。
環
LP750 → 0
環の周りに白煙が立つ。
デュエルは獏良の勝利で終わった。
その頃、一星は基地内のセキュリティプログラムにハッキングし、基地内にある監視カメラを見ていた。
全ての監視カメラの約1時間前から今までの映像全てだ。
いくつかの映像を見ていると、獏良がデュエルに勝利した映像が映し出された。
そして、一星はすぐ気付いた。獏良の後ろにある鉄格子のことに。
一星:「子供の遊びだな」
一星が急いでキーを叩く。
そして、一星が見ているディスプレイに”OPEN”の文字が出てきた。
その頃、獏良たちがいる場所にある鉄格子が自動的に上に上がって行った。
ヨハン:「鉄格子が…!」
藤原:「レバーも引いていないのにどうして?」
ヨハン:「この際、そんなことはどうでもいいさ」
とりあえず、ラッキーだったということで、話しを収めるヨハン。
杏子:「獏良君、大丈夫だった?」
獏良:「うん、大丈夫。それより、あの人を」
獏良が前を見る。
しかし、白煙が晴れたその場に環の姿はなかった。
ヨハン:「あいつ、どこに行きやがったんだ?」
藤原:「まだ遠くにはいっていないはずだ。探そう」
逃げた環を探しに動き出した獏良たち。
環はボスの企みについて何か知っている。ここで、情報を聞き出せば、任務完了の第一歩となるのだから、4人共必死だった。
その頃、環は…。
環:「はぁ、はぁ、この俺が負けるはずがない。これは何かの間違いだ」
走りながらぶつぶつ話す環。
環:「おい、誰か。応答しろ!敵の頭は制圧できたのか?おい、聞こえていないのか?」
無線機から呼びかける環。だが、誰も出てくれない。
すると、そこに…。
レイド:「ありゃ、ボロボロだね」
あの男が現れた。
環:「誰だ?貴様!?」
孫がレイドを雇っていることを知らない環はここで初めてレイドを見た。
レイド:「その感じだと、負けて逃げてきたってところかな?見っともないねぇ」
環:「貴様も侵入者か!」
レイド:「フロンティアと一緒にしないでくれよ。俺はあいつらとは敵対しているんだ。だが、セルビアでもなければ、フレシャス財団でもない」
レイドが一歩ずつ環に近づく。
環:「く、来るな!」
レイドの目を見て「やばい」と悟った環が怯える。
レイド:「俺は俺のやりたいようにやる。邪魔な奴は死あるのみだ」
右掌が環の顔に近づく。
環:「う、うわあああああ!」
叫ぶことしかできない環。
九十九:「……」
刈間九十九として、セルビアの基地内に入った遊馬。
母の未来や中学のとき担任の先生だった右京が閉じ込められている檻の中の映像をじっと見る遊馬。
九十九:「動くか」
遊馬がボソッと呟く。
第4ED『もう一度君に会いたい《下川みくに》』
次回予告
ナレーション:遊馬が、そしてレイドが行動を開始する!
そして、司令であるヤバの元に、フレシャス財団の環が送り付けた刺客が現れた!
敵の数が多すぎる中、ヤバの前に現れた人物とは…!
チャーリー:次回、遊戯王5DXAL「失敗は成功のもと!折れない我の心!」
チャーリー:「隠れてて正解だったぜ!」