遊戯王5DXAL 2nd

□第42話:『ロスト参戦!久しぶりのかっとビング!!』
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港の倉庫で、元司令を見張る一馬たち。


すると、そこに、こっそりと二人の男性が入ってきた。


双六:「なんじゃ?お前さんたち、そこで何しておる?」
一馬たちと共にいた双六が声をかけてくる。


羽蛾:「はが…はが…」

竜崎:「ひえ、えらい目にあったわ…」
ボロボロの羽蛾と竜崎。


影丸:「ん?」

鮫島:「君たち、その傷は?」
2人の姿を見て、焦るそぶりも見せずに問う鮫島。


羽蛾:「いやー、実はですね」

竜崎:「慎也から、王子が王宮にいるっちゅんで、2人で向かおうとしたんですが…」


六十郎:「して、どうしたんじゃ?」

羽蛾:「目の前に現れた敵2人にコテンパンにされてしまい」

竜崎:「えへへ…」
自分の後頭部を撫でながらヘラヘラ笑う竜崎。


ナポレオン:「負けたのでアルな」
その言葉に羽蛾と竜崎は肩を落とした。


トロン:「はあ、あなたたちは相変わらずのようですね」
2人に呆れるトロン。

矢薙:「確かさっき、マーサちゃんとシュミットちゃんが、こちらに向かってるって連絡が来てたな」

セイコ:「なら、せめて、マーサさんたちが来るまで、軽く手当てを…」
セイコ、そしてトメさんが羽蛾と竜崎にちょんと触れる。

すると、2人はいきなり「いてえ!!」と叫び、倒れる。

トメ:「男でしょ!しっかりしなさい!」
トメさんが二人に喝を入れる。





その光景を見る、この作戦の元司令にして十天老士の1人、宝井はすぐ近くにいた一馬に声をかける。

宝井:「あの二人は使えないな」

一馬:「ん?」

宝井:「あの二人は、この作戦が終わったら解雇だ」

一馬:「司令の座を下ろされてから、ずっと口を閉ざしていたのに、ようやくしゃべったな」
一馬が宝井の隣に座る。

宝井:「フロンティアが勝ち抜くためには、強い者がすべて。弱い者はいらない」

一馬:「なら弱い者は、そのあとどうなる?」

宝井:「ふん、俺の知ったことではない」
一馬がいる方とは逆の方を見て、目線を合わせないようにする。


一馬:「また、小鳥ちゃんで叩かれるぞ、あんた」

宝井:「あの女も、この作戦が終わったら…」
両手をぎゅっと握り拳を作る。

宝井の怒りは小鳥にも大きいようだ。


一馬:「彼女に手出しはしないでくれよ。俺の息子が怒るから」

宝井:「あんたの息子だと?」

一馬:「もっとも、この世にはいないが…」
少し悲しい顔をする一馬。







その頃、外に怪しい人影が…。









第3OP『BRAVING!《KANAN》』









第42話:『ロスト参戦!久しぶりのかっとビング!!』








一馬たちが隠れている港のとある倉庫の近くで1人の男がひっそりと立っていた。



男はトランシーバーのようなものを出す。


部下:「こちら、港倉庫付近。フロンティアの役人らしき者たちが、倉庫に入ったところを確認しました」
ファミリーの部下が小さい声でトランシーバーに向かって話す。








王宮



ラットリー:「了解だ。私が向かう。お前はそれまで手出しはするな」

部下:『了解』
通信がブツッと切れた。



バギー:「ん?行くのかぁ?」
不気味な笑みで問う王子バギー。


ラットリー:「ええ、私もじっとはしていられなくなってしまったので」
ベランダに出るラットリー。

そのまま、そこからジャンプし庭に着地。そのまま、この場を後にする。


バギー:「クックック、面白くなってきたな」
1人部屋の中の椅子に座るバギーの、恐ろしい声が部屋中に響く。
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