遊戯王5DXAL 2nd
□第37話:『VS邪属性の脅威』
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式典会場
そこの祭壇の近くに四天王の1人、J・J(ジェイツー)がいた。
J・J:「俺もそろそろ動くとするか」
前髪をかき上げるJ・J。
J・J:「暗黒に染める闇の力。大地を揺るがす地の力」
右手が黒いオーラに左が茶色のオーラに包まれるJ・J。
J・J:「この2つが重なり合ったとき、俺は新たな属性を生み出す……・それが、”邪”だ」
ニコッと笑うJ・J。
この男の力は一体………。
第3OP『BRAVING!《KANAN》』
第37話:『VS邪属性の脅威』
テイタラファミリーの部下から隠れる琴羽。
琴羽:「はぁはぁ、もうどこへ行っていも、無理ね」
さっきから逃げても逃げても、その先にはファミリーの部下がいて、逃げ道を塞いでいた。
そして、今、隠れている建物も既に、四方に敵がいて建物から出ることができなくなっていた。
琴羽:「頃合いかしらね」
琴羽は心の中で命を捨てる覚悟をしていた。
息を吸う琴羽。
琴羽:「ごめんなさい、小鳥。私の分まで生きて」
琴羽が建物の陰から出ようとした、そのとき----。
バシッ!
琴羽の腕を誰かが掴んだ。
琴羽は後ろを振り向く。
未来:「やっと見つけたわ」
琴羽:「み、未来…!?」
腕を掴んだのは九十九未来だった。
後ろには、娘の九十九明里がいた。
琴羽:「ど、どうして2人が…!」
明里:「色々ありまして、話すと長くなるので割愛しますが、私たちは、琴羽さんを探していたんです」
琴羽:「え?」
未来:「ここに長時間いるのは危険だわ。早く、ここから逃げるわよ」
琴羽:「え、えぇ」
琴羽は言われるがままに2人について行く。
敵に見つからないように、建物から出て脱出する。
未来:「うまく脱出できたわね」
琴羽:「ねえ、小鳥は、私の娘は大丈夫なの?」
明里:「大丈夫ですよ。今、この国にいるフロンティアのメンバーは小鳥ちゃんの司令の元で動いていますから」
琴羽:「し、司令…!?」
司令という言葉に驚く琴羽。
こういう部隊行動で司令となると、ほぼ部隊のトップということになる。
琴羽はなぜ、娘が司令になったのかが気になった。
未来:「ホント、色々あったのよ。小鳥ちゃん、元司令に怒ったりして、大変だったんだから」
琴羽は、娘が元司令に怒った?と、心の中で呟いた。
琴羽:「小鳥、なんか悪いことしたの?」
明里:「むしろ、大問題です。まあ、悪いのは完全に、元司令の宝井っていう人なんですけど」
未来:「それより、小鳥ちゃんのところに行きましょう。彼女も司令と動いているはずよ」
琴羽:「え、えぇ」
何が何だか分からなくなってきた琴羽。
だが、今は娘の無事を祈るだけだった。