遊戯王5DXAL 2nd

□第34話:『俺のノリは絶好調!引き出せ!勇士の力』
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住民たちが、悲鳴を上げて逃げる。



それを面白うそうに追いかける。



ファミリーの部下:「弱いものをいじめるのは楽しいぜ!」
剣を振う男たち。



当たるわけにはいかない。そう思いながら、必死に逃げる住民たち。


しかし、運動神経はファミリーの方が上だ。




このままでは、追いつかれる。




しかし、逃げる住民たちを追わせまいと、一人の男がファミリーの部下たちの前に立って、道を遮る。



青龍刀のような武器を持つ男。

ファミリーの部下たちも、この男のことは知っている。


海馬瀬人。海馬コーポレーションの社長にして伝説のデュエリストの1人だ。



ファミリーの部下:「へっ!人数はこっちの方が上だ!みんな行くぞ!」
部下たちは突貫する。


海馬は青龍刀タイプのデュエルギア”ブルーアイズソード”を強く握り、構える。


海馬:「貴様ら、下級種族に本気を出すまでもない」
静かに笑って、ブルーアイズソードを振った海馬。

龍の斬撃が部下たちを襲う。



ファミリーの部下たち:「「「ぐわああああああ!」」」
部下たちが次々と倒れる。



モクバ:「やったぜ、兄様」
30代になっても、海馬のことを兄様と呼ぶ弟モクバ。


ペガサス:「相変わらず、容赦ありませんネ」

隼人:「それが、海馬社長らしいんだなぁ」
デュエルモンスターズの生みの親でインダストリアルイリュージョン社社長ペガサスと、そこの社員、隼人も来た。



モクバ:「兄様だって、ワックスポワロの事件から半年、自分なりに修行して力を上げてんだ!誰にも負けないぜ!」
兄を自慢するモクバ。



海馬:「モクバ、俺たちは、このまま王宮を目指すぞ。そこに、あの男はいる」
海馬が言うあの男とは、この出来事を引き起こした男。国の第2王子バギーのことだ。


モクバ:「了解、兄様」
そういって、海馬とモクバは横に並んで歩く。


隼人:「俺たちも行くんだな、ペガサス会長」

ペガサス:「王宮にいるという確証はないですが、行ってみる価値はあるのデース」
そういって、隼人とペガサスも、海馬の後をついて行く。







第3OP『BRAVING!《KANAN》』









第34話:『俺のノリは絶好調!引き出せ!勇士の力』








その頃、一台のヘリコプターが、ダイシャラス王国の空を飛んでいた。



その中に、哲平、葵、色葉、そして、羅夢の4人が乗っていた。



哲平:「元帥の行動は早い。こうなるのを予想していたのか、現地にヘリコプターを送ってくるとは」

色葉:「そのおかげで、予定より早くこれたわ」
ニュースを見て、慌てて、こちらに来た4人。


任務中だった場所に元帥があらかじめ部下に命令してヘリコプターを飛ばして来てくれたおかげで、思ったより早くこちらに来ることができた。



羅夢:「それで、慎也さんとは、連絡がつきましたか?」
SOA特務隊6係リーダーの羅夢が葵に聞く。


葵:「ダメ、全然応答なし。おそらく、あのバリアは、通信を遮断する役目もあるみたい」

哲平:「あのバリアがある以上、着陸もできない」

色葉:「今は、中にいる、みんなを信じるしかないわね」
突入するときは来るのか。それを待つしかできない葵、哲平、色葉、羅夢だった。
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