遊戯王5DXAL 1st

□第2話:『世界の真実とフロンティアの勢力』
1ページ/5ページ








ネオコーポレーションシティ






観月家




「それじゃあ、お母さん、行ってくるね」

「小鳥、本当に無茶しちゃダメよ。お父さんもお母さんも心配してるんだから」

「大丈夫よ、定期的に帰ってくるし、向こうに遊馬のおじさんや鉄男君たちもいるから。じゃあ、行ってくるね」
小鳥は家を出た。


『遊馬君、どうか、小鳥を見守ってあげて』






――――――――――――――――――




鬼柳家



「ミスティ、支度できたか?」

「ええ、エマリー、行くわよ」

「はーい」
2階から鬼柳とミスティの娘・エマリーが降りてきた。高校2年生の17歳だ。


「エマリー、本当にいいのか?ここに残ってもいいんだぞ」

「ううん、私も行く。戦って、元の世界を取り戻したいもの」

「…そうか。それじゃあ、いくか」
3人は家を出た。




――――――――――



ネオコーポレーションシティの街中



丸藤兄弟が歩いていた。



翔:「ねえ、兄さん。みんな、戦うことを決意したけど、それってもしかしたら死ぬ可能性が高いってことだよね。みんな、それをわかってるのかな」

亮:「みんな、自分の意志で戦うと決意したんだ。それぐらいの覚悟はあるはずだ」

翔:「でも、僕たち、全然、戦いなんて知らないよ」

亮:「これから覚えればいいさ。人間は一からやって強くなるものだ。あいつもそうだっただろ」

翔はアカデミア時代、一番お世話になった同級生を思い出す。今はもういない。死んだのだから。

翔:「そうだね」









第1OP『衝動《B'z》』







第2話:『世界の真実とフロンティアの勢力』








明日香は実家にいる両親と電話で話しをしていた。




「吹雪から話しは聞いたわ。やめなさいといいたいところだけど、止めても無駄なんでしょ」
明日香の母・天上院唯香が言う。



明日香:「ええ、私は世界を取り戻したいもの、あいつが守った世界を」


唯香:「あれから、62年。こんな世界にならなかったら、12年前の話しか。今でも、彼のこと愛してるの?」


明日香:「うん」


唯香:「そう、あなたの人生よ。あなたが決めなさいって、彼は言うわよね。子供たちにもよろしく。気を付けるのよ」

明日香:「わかった、ありがとう、お母さん」
そういって、明日香は通話を切った。





唯香の方も受話器を置く。



「やはり、明日香も行くのか?」
ソファーで新聞を読む男性、明日香の父・天上院仁が言う。

「ええ、子供たち3人も連れて行くって」

「そうか」

「あなただったら、明日香を止めてた?」
仁はしばらく黙り込んでしまう。

「最近のあいつを見ていると、あの戦いで死んだ、彼を思い出すんだ。俺は、あのとき、画面越しで彼が戦っているところを見ていたが、彼は最後まで心を曲げず、地球を守った。明日香もそうだ。心を曲げず、何事にも挑戦する。俺が口を挟んだところで、あいつの決心は変わらないだろ」
仁は再び、新聞を読む。









―――――――――――――――――






十六夜邸







大きな敷地のあるアキの実家。双子の愛と一星を連れてアキは、父と母と話していた。



節子:「止めても…無駄よね」

アキ:「ごめんなさい。我が儘言って。でも、みんなで決めたことなの。だから…」

英雄:「それ以上何も言うな。私たちは止めはしない。向こうの人の話によれば、アポさえ取れば、私たちの方も本部に入れてくれるみたいだ。いつでも会える」

アキ:「本当にごめんなさい」

節子:「あなたたちも、気を付けてね」
節子が愛と一星に言う。


「大丈夫よ、お婆ちゃん。ママは私が守るから」

「そうだな」
立派な2人はそうやって節子に言う。


「それじゃあ、私たち行くわ」

「頑張って来い、アキ」

「ええ」







――――――――――――――――――
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ