遊戯王5DXAL 1st

□プロローグ
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遊戯王5DXAL









プロローグ







未来、過去、12次元、平行世界、全ての世界は一度、滅びかけた…。





「世界精霊大戦」



数多の事件と強敵が一度に地球を襲い、世界は崩壊を迎えようとしていた。





―――――――――――――――――






「「きゃあああああ!」」



「誰か助けてくれーーー!」




何もできない人々はただ逃げることしかできなかった。


だが、そんな中、人々を守りながら戦う、勇気ある地球の戦神たちが君臨した。




「赤龍戦神隊」、十代の下に集う精霊たちだ。




赤龍戦神隊は人々と地球を守るために戦い続けた。



そして、24時間の激闘の末、戦争は終戦を迎えた。


だが、この戦いで、赤龍戦神隊を引っ張っていた伝説のデュエリスト、遊城十代の尊い命が失われた。




そして、この戦いが、すべての引き金となる…






―――――――――――――





「世界精霊大戦」終結から1年後





飛行機内部に奇妙な音がなる。



「なんだ!?どうした!!?」

「わかりません!急にコントロールがっ!」
副機長が無理矢理操縦しようとするが、飛行機はまったく言うことを効かない。



乗客人数100名を超える飛行機が急に揺れ始める。


その中には、武藤遊戯の姿があった。子を2人も持つ父親だ。



キャビアペンダントの女性が乗客を安心させようと通路を歩く。


遊戯は窓を見る。




「うわわ、もうダメだ!」


「どうなっているんだ!これは!!」



そして、上空1000メートルで飛行機は突如爆発した。


破片は山奥へと落ちる。




生存者はなし。




機長、副機長、乗組員、乗客、合計150名の命が失われた。


この中には武藤遊戯の名もあった…。





――――――――――





遥か未来の時代






ネオ童実野シティ





この街にある「モーメント」の制御システム「フォーチュン」が突然、マイナス回転を開始した。



開発者の遊星は研究員と共に暴走を止めようと試みる。



研究員A:「急げ!原因を調べるんだ!」

研究員B:「了解!!」


このまま、マイナス回転が続けば、亡き父が数十年前に引き起こした「ゼロ・リバース」が発生し、街が崩壊しかねないからだ。



遊星は暴走を止めようとするが、突如、フォーチュンから眩しい光が放たれ、研究室が包みこまれる。



遊星は目を閉じる。




研究室と照らしていた輝きは収まり、フォーチュンもマイナス回転からプラス回転に戻る。



「チーフ?」
研究員たちが周りを見るとチーフである遊星の姿がどこにもなかった。




…不動遊星、行方不明






―――――――――――




更に未来の時代






とある遺跡




ここに新米冒険家、九十九遊馬がバックを背負って訪れていた。




遊馬は遺跡の中に入り、奥へ進む。




遺跡の奥は広場になっていた。




遊馬は少しずつ前へ進む。




すると、突然、地震が発生した。しかもかなり強い揺れだ。




遊馬は強い揺れに立つことすらできなかった。



すると、そのとき、天井が崩れ始めた。



遊馬は必死に外へ逃げる。



しかし、遊馬が逃げる前に入り口は落石で塞がってしまった。



そして、天井が完全に崩れ始め、遊馬の上に落ちる。





この事件で、九十九遊馬、生死不明となる…。






歴代のデュエリストたちの運命は、これで終わった。




だが、遊戯が生死不明となって2年、十代が死亡して12年、遊星が行方不明となって、1年、遊馬が生死不明となって2年後、全ての世界、時代にある現象が起きた。





「次元振動」。世界を襲った次元の歪み。科学では解明のできない出来事。


この次元振動により、未来、過去、12次元世界、平行世界が融合し、新たな世界を生み出してしまった。


その名も、「多元世紀」。デュエルモンスターズを武器に争いの絶えない世界。



「前世紀」の時代の平和など見当たらない。










全ては1つとなって、物語は始まるのであった…
 

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