遊戯王5D’s〜外伝〜
□第6話【狙われたアキ】
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一人の男が飛行機に乗って、どこかに向かっていた。
その男は写真のようなものを持っていた。
「まさか、キミがいきなりいなくなるなんて思わなかったよ…」
一人は写真を見る。
「だけど、今、向かいに行くからね…アキ…」
男が言う。
男が持っていたのは白衣姿のアキだった。
第1OP FREEEOM(La−Vie)
RIDE−6【狙われたアキ】
夜
ネオ童実野シティの病院。
アキはまだ病院で仕事していた。
今日は珍しく大会の方ではなく病院にきていた。
アキは白衣姿でデスクに座っていた。
今日から入院した人たちの資料。
オペする人たちの資料。
いろんな資料に目を通していた。
「前にいた病院より、本当に多いわね。やっぱり大きいから?」
アキが独り言を言う。
すると、そこに、先輩の女医が部屋に入ってきた。
「あら?アキちゃん、まだいたの?」
「えぇ、資料だけでも目を通そうかと思って。でも、もう終わりました」
「そう。ところで一つ聞いていいかしら?」
「なんですか?」
「アキちゃんって、あの不動遊星と付き合ってるの?」
先輩女医が言うと、アキは顔を赤くする。
「べ、別にそんなんじゃありませんよ!」
「そうなの?てっきり、一緒にいることが多いから、そうかと思ってたわ」
「いや、ただ、親の関係で一緒に住んでるだけで」
「え!?同棲してるの!」
「あ…」
「まあいいわ。今のは聞かなかったことにしてあげる。それより注意するのよ」
「何をですか?」
「知らないの?まあ、来たばかりだから知らないのも無理ないか。この病院のナースや女医のほとんどが不動遊星のファンだから。バレたら、みんなを敵に回すわよ」
アキはゾクッとした。
「まあ、頑張って」
先輩女医は部屋を出る。