遊戯王デュエルモンスターズGX〜HERO編〜パート3
□第79話【自分の影】
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実体化したダメージをゼロが受け、顔に付けている仮面が砕けかけてくる。
「言ったはずだ…俺は影だと」
ゼロが言う。
そして、仮面が完全に砕け、ゼロは顔を見せる。
「……!?」
十代が驚く。
「ああ!?」
「そんな…」
「これは…」
「どんなっているんだ…?」
画面越しから見ていたみんなも驚く。
そう、仮面の裏に隠された姿。髪の毛や瞳の色は違っていたが、紛れもなく十代と瓜二つだった。
「十代が…2人…?」
明日香が言う。
「ゼロ……お前は…」
十代が言う。
第2OP Precious Time,Glory Days(サイキックラバー)
GX‐79【自分の影】
仮面の裏に隠されたゼロの姿。
十代は少しだがパニック状態になる。
「ゼロ!お前は一体、何者だ!」
「フッ…この顔を見られたからには答えるしかないか。十代、俺はお前の実の父親、健三によって作られた、お前のクローン的存在だ!」
「なに!」
「シニョール十代の、クローン!」
「どういうことだ?」
クロノス教頭と、エドが言う。
「お前も、ご両親や、前に戦ったプラネから話しは聞いているはずだ。貴様の心に宿る覇王の意志がもし暴走したときのことを考え、健三が覇王対策のものを作ったと…。その覇王対策のものを知っているのは、設計した健三、そして妻の美優ぐらいだ」
「……!、まさか、その対策物って…」
「ああ、それが、俺だ」
「!!」
「あれが、覇王対策物だっていうのか…?」
「だが、なぜ、クローン…?」
ヨハンと、オブライエンが言う。
「教えてやろう。24年前に、健三と美優に何が起きたか…」
「…………」
「みんなは事故だ、事故だと言っているが、2人は事故で死んだのではなく、俺が殺した」
「!!」
「当時、健三は、俺を作るのに、夢中になり、美優はHEROカードを作るのに専念していた」
ゼロが説明し出す。
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