遊戯王5DXAL 5th

□第165話:『激動! VS闇デュエル界の四悪人』
3ページ/6ページ








その頃、蚊忍者も…!



蚊忍者:「蚊学忍法・屍鬼蚊円陣!!」
蚊忍者を中心に結界のようなものが広がる。



ミザエル:「下がれ、カイト!」
ミザエルはカイトを押し出した。


カイト:「ミザエル!?」

自分を押し出したミザエルは、結界の中に閉じ込められる。






そして、結界の中に全員が捕えられそうになっていたXたちだったが…!


ギラグ:「みんな、下がっててくれ!」

アリト:「ここは俺たちがやるぜ」


W:「お前ら…!」
いきなり、目の前に出てきたギラグとアリトに驚くW。


ギラグ:「奴らは、今もバリアン側についているどうしようもない連中だ」

アリト:「ここは、元々バリアンだった俺たちが、けじめをつけてやるぜ」
奴らと戦うことに楽しみなのか、ギラグとアリトは笑ってそう言った。



そして、蝉丸とクラゲ先輩が張った結界に、アリトとギラグが閉じ込められる。


クラゲ先輩:「なんだ?お前たちが相手か?」

アリト:「ああ、お前たちの腐った根性、すぐに砕いてやるよ」
アリトはそう言って、”BK(バーニングナックラー)拘束蛮兵リードブロー”の、ボクシンググローブの形をしたデュエルギア”バーニングブロー”を両手に填める。


クラゲ先輩:「お前、俺の何コ下だよ?後輩は先輩に、立てつけられねえことを教えた方がいいみたいだな!」
クラゲ先輩の身体が変化する。


蝉丸:「とっとと始めようぜ!すぐにお前たちを地獄に落としてやる!」
蝉丸の身体も輝き、身体を変化させる。


ギラグ:「久しぶりに見たな…」

アリト:「あぁ、こいつらの本当の姿…」


クラゲ先輩は、クラゲのような傘を頭に被ったいわゆるクラゲ人間に、蝉丸は蝉のような羽が背中についた正真正銘の蝉丸へと姿を変えた。



舞:「あれが奴らの…」

獏良:「本当の姿なの?」

W:「あぁ、昔のことを思い出しちまったぜ」
あんな奴らのこと、記憶の奥底に沈めていたつもりだったが、奴らが現れた所為で、その記憶は奥から這い上がり、Wを苛立たせる。


ギラグ:「俺の燃える手で焼き付きしてくれる!」
”ファイヤーハンド”のガントレットタイプのデュエルギア”ブレイジング・ヒート”を右手に装着するギラグ。ブレイジング・ヒートを炎が包み込んでいる。


クラゲ先輩:「お前ら後輩風情が、先輩の俺たちに敵うわけねえだろ。なぜなら、俺たちは…」
クラゲ先輩も蝉丸も1枚ずつカードを手元に出した。

そのカードは黒いオーラに包まれていた。


X:「この感覚、あの時と同じ…。まさか…!」
奴らが手にしたものを予測したXは、戦慄しそうだった。


蝉丸とクラゲ先輩が、手に持つカードをギラグたちに見せた。そのカードは、ナンバーズシリーズのカード、”No.4猛毒刺胞ステルス・クラーゲン”と”No.3地獄蝉王ローカスト・キング”の2枚だった。



レミ:「あれってもしかして、ナンバーズ…!」

雑賀:「確か、ナンバーズは九十九遊馬しか持っていないはずでは…」
レミたちが、奴らが出したカードを見て驚くと、そのカードを知る者たちが口を開いた。



キャッシー:「あれは偽者のナンバーズよ」
そのセリフに少しの間、沈黙が続いた。


V:「かつて、奴らを含む闇デュエル界の四悪人に手渡された偽者のナンバーズ…」

W:「まがい物のナンバーズも復活していたか」
Wがそう呟くと、クラゲ先輩は笑った。


クラゲ先輩:「復活?違うな。俺たちも、こいつらも転生したんだよ!新たな力を手にしてな!」
クラゲ先輩と蝉丸の背後に、それぞれ黒クラゲのステルス・クラーゲンと、鋭い嘴を持つローカスト・キングが現れる。


クラゲ先輩:「混沌に漂いし、透明なる戦士!すべてを見通し世界を刺せ!偉大なる先輩、俺と一つになれ!!」
クラゲ先輩がステルス・クラーゲンを吸収し、身体を一つにする。


蝉丸:「長き眠りより目覚め、地獄の凱歌を高らかに歌え!ローカスト・キング!!」
蝉丸とローカスト・キングと身体を一つにする。


クラゲ先輩は、黒い鎧のようなものを身に纏い、背中からクラゲのような足が数本をうねうねと動いていた。

目が赤く光り、鋭い眼力を見せるクラゲ先輩の新たな姿が現れた。


そして、蝉丸は、元々背中に生えていた羽が2枚から4枚に増え、頭に角が生えていた。

両腕が他の人間より大きくなったその手を見せつけるかのように、蝉丸も新たな姿を、ギラグたちに見せつける。



明日香:「何なの!あれ!?」

剣代:「モンスターを吸収したのか…!」

色葉:「限界勢力とは違う方法で、モンスターを取り込んでいるんだわ…!」
敵の姿を見て驚くことしかできない明日香達。


X:「今更だが、お前たち2人がいるということは、偽りのNo.2を持つあいつも…」
Xがさりげなく聞くと、蝉丸は不気味な笑みを見せて、口を開いた。


蝉丸:「あぁ、今頃、お前たちの別の場所にいる仲間たちのところにいるだろうな」
楽しそうな表情が、Xたちを不安がらせる。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ