遊戯王5DXAL 5th

□第165話:『激動! VS闇デュエル界の四悪人』
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結衣:「これって、合流した方がいいんじゃない?」

ツバキ:「仲間は多い方がいいからね」

隼人:「けど、タイムリミットまで時間がないんだなぁ」
隼人の言う通りだ。

ドン・サウザンドが言ったタイムリミットは既に2時間を切っている。

そうなると、合流している時間はない。




慎也:「今なら、現在地も転送できるかもしれない。そちらの現在地を教えてくれ。その後、みんなは、そのまま先へ。後はできる限り定期的に連絡を取って、合流しよう。俺たちもなるべく急ぐ」
慎也がそう言うと、深影は「はい」と返事をした。


すると、次の瞬間、凌牙が割り込むかのように小鳥の名前を呼んだ。


凌牙:「璃緒のこと、まだ見ていないか?」


小鳥:『うん、敵に聞こうとしたけど、直ぐに逃げちゃって』


凌牙:「そうか…」
残念そうな表情をする凌牙。

すると、小鳥が珍しく凌牙を励ますような口調でこう言った。

小鳥:「大丈夫よ、璃緒さんなら。璃緒さんすごく強いし、なによりあなたの妹でしょ?シャーク」
小鳥の言葉に、凌牙は鼻で笑った。


凌牙:「フッ、言わせておけば。…そうだな。あいつがそう簡単にくたばる奴じゃねえ」
凌牙は笑ってそう言った。


そして、慎也のミッションウォッチに、深影のミッションウォッチの現在地の座標が送られた。

地球空間外の地形もあって、座標ははっきりしたものではなかった。

だが、小鳥たちの元にたどり着けないわけではない。

慎也:「座標は確認した。こちらはすぐに動く。そちらも早く動いてくれ」
慎也がそう言うと、深影が「了解です」と返して通信を切った。


慎也:「よし、急ごう」
慎也がそう言って、みんなは先へ進む。





その頃、小鳥たちも立ち止まらず先へ進んだ。






ドルべ、Xルート



戦争が行われたような街中を歩くドルべやXたち。


ペイトンの戦いの後、ドン・サウザンドと遭遇したが、すぐに逃げられてしまい、ずっとこの空間を漂っていた。


ドルべ:「そうか、まだ璃緒とベクターがどこにいるのか掴めていないのか?」

X:「すまない。敵を倒すことを考えたばかりに、情報を聞き出すことに失敗した」

ドルべ:「構わないさ。私も同じだ。それに、敵は他にもいる。別ルートから進んでいる仲間たちが、もしかしたら聞き出しているかもしれない」

X:「そうだな」
2人は横に並んで、今までの出来事を語りながら歩いていた。




そんな、ドルべ、X一行に潜む2つの影。



蝉丸:「俺たちの、相手は奴らか」

クラゲ先輩:「ぬはは、懐かしい顔もいるじゃねえか」
サングラスをかけた大男、長い髪にハット帽子をかぶるクラゲ先輩が、不気味な笑みを浮かべていた。





そして、その頃、カイトたちの方も、あの男が近づいていた。


蚊忍者:「かっかっか、油断禁物って蚊ぁ?いつでも襲ってくれ言ってるようなもんって蚊ぁ?」
木の裏に潜む蚊忍者が、一瞬で表に出てきて、カイトたちに接近する。


カイト:「…!みんな避けろ!」
カイトが、ギャラクシー・サーベルを手に持ち、近づいてくる敵に斬撃を放った。

敵は高く飛んで、斬撃を躱す。


蚊忍者:「久しぶりだな、天城カイト」
カイトを見るなり、「かっかっかぁ」と笑う。


カイト:「お前は確か…、あの時の…」
カイトは、昔バリアンと激戦を繰り広げていた戦いのことを思い出し、そのときに自分とXの目の前に現れた蚊忍者のことを思い出す。


蚊忍者:「忘れないとは言わせないって蚊?お前とXに倒された蚊忍者だって蚊!」
素顔を包帯を巻いて隠し、メガネをかけた蚊忍者。あの時のことを思い出しただけで腹が立つと言わんばかりに、独特な笑いをし続ける。







そして、その頃、ドルべとXたちの目の前にも、蝉丸とクラゲ先輩が現れた。



V:「お前たちは…!」

W:「あの時の…!」
かつて倒したはずの敵が目の前に現れ、少し驚くVとW。


X:「ハートランドと同じで、こいつらも蘇っていたのか?」
ハートランドはバリアンの力によって復活したと言っていたので、こいつらもおそらく同じなのだろうと分析するX。



蝉丸:「俺たちは、かつての俺たちとは違う」

クラゲ先輩:「俺たちは生まれ変わったのさ。大いなる力を手にして!」
手を広げてクラゲ先輩は自慢するように言った。



剣山:「何が大いなる力だドン!どうせ、バリアンに心を打った腐った野郎ザウルス!」
剣山がクラゲ先輩を侮辱する。

クラゲ先輩:「おい、お前、俺より何個下だ?」

剣山:「何、訳の分からないこと言ってるザウルス!」

クラゲ先輩:「後輩は先輩を立てるもんだろ!」

蝉丸:「まどろっこしいのは嫌いだ」
蝉丸がそう言うと、蝉丸とクラゲ先輩の足元から結界のようなものが広がってきた。
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