遊戯王5DXAL 〜外伝〜

□外伝ストーリー第1部:『最終修行!VS遊馬』
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よく見ると、その矢はただの光の矢ではないことに遊馬、アストラル、羅夢は気付いた。


アストラル:『風属性の波動』


羅夢:「この短期間で、よく見に付けたね」


遊馬:「よし、小鳥。向こうの岩に向けて、その矢を放て見ろ」
遊馬は自分の身長と同じぐらいのサイズの岩を指さして矢を打つように命令する。


小鳥は頷き、フェアリー・アーチャリーに矢を装填し、思いっきり放つ。



風属性の波動を纏った矢は岩に直撃した。

だが、突き刺さるのではなく、岩の中に寝見込まれ、矢の先端が逆サイドから突き出た。


完全に貫通したわけではないが、身につけてここまでできるのは相当のものだ。


羅夢:「初心者でここまでとは。文句なしだな」

遊馬:「ああ、第2の修行達成だ、小鳥」
第2の修行、まずは小鳥が合格した。


小鳥:「よしっ」
軽くガッツポーズをする小鳥。


遊馬:「よし、次はシャークだ」
凌牙を指名する遊馬。

「あぁ」とポーカーフェイスで前に出る凌牙。


ブラックレイ・ランサーのデュエルギア”ブラックランサー”を手に出す凌牙。


槍全体に黒いオーラが纏われる。


遊馬:「シャークは確か、闇属性の波動が今は一番流れていたな」

羅夢:「デュエルギアに闇が纏われているのが一目でわかるね」
2人の目には凌牙が持つブラックランサーに闇属性の波動が流れていることを確認した。


そして、凌牙は闇属性の波動が纏ったブラックランサーを樹木に投げ飛ばした。

投げ飛ばしたブラックランサーを目で追う遊馬。


ブラックランサーは樹木に突き刺さった。

しかもそれだけじゃない。突き刺さったと同時にブラックランサーに纏っていた闇の波動が解き放たれ、風圧を起こし、隠れていた鳥たちが逃げて行った。


羅夢:「デュエルギアに闇の波動を纏わせ、それを解き放つことも学んだか」

遊馬:「これは、ひょっとすると俺が想像していたよりも、かなり力を身についているかもな。文句なしだ、シャーク」
遊馬がそう言うと、ドヤ顔で凌牙はフッと笑った。

遊馬もその顔を見て、相変わらずな態度だな、あいつ…のような表情を見せる。


遊馬:「それじゃあ、次は」
遊馬が次の名前を呼ぼうとする。


カイト:「俺だな」
遊馬が名前を呼ぶ前にカイトが前に出た。


遊馬:「流石に、気付くか。じゃあ、見せてくれ」
遊馬がカイトにお願いする。


ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴンの青龍刀の形をしたデュエルギア”ギャラクシー・サーベル”を手に出すカイト。


羅夢:「確か彼も風属性の波動が一番流れていたな」

遊馬:「あぁ、カイト。波動を流し込んだら、小鳥と同じであの岩に向かって斬撃を放ってくれ」
さっき小鳥がフェアリー・アーチェリーから放った矢が貫通した岩を指さす遊馬。


カイトは風属性の波動をギャラクシー・サーベルに流し込む。


ギャラクシー・サーベルの刀身に風の渦が巻く。


アストラル:『ほお』
ギャラクシー・サーベルの刀身を見て感心するアストラル。


そして、カイトはギャラクシー・サーベルを振り、斬撃を放つ。



放たれた斬撃は岩に直撃した。



そして…。


シュパーン

斬撃は岩を斬り裂き縦に真っ二つになった。


これには、みんなも驚いた。


ハルト:「兄さん、すごい…」

ドロワ:「たった2週間で、ここまで…」

等々力:「やってきたことは、僕たちとそう変わらないはず…」
唖然とする空気の中、遊馬と羅夢は話していた。


羅夢:「天城カイト、どうやら属性波動を一番マスターしたのは彼かな」

遊馬:「そうかもな」


アストラル:『流石カイトだ。飲み込みのスピードが速い』
アストラルも感心した。


そして、遊馬はカイトを見る。


遊馬:『カイトはギャラクシーアイズを使いこなすデュエリストだ。もしかしたら、バリアンが狙ってくる可能性も十分あり得る。あいつには、もっと強くなってもらわないとな』
遊馬は心の中で呟いた。



遊馬:「よし、次々行くぞ!」
そう言って遊馬は、他のみんなの修行の成果を見る。


エースのマークを持つX、ドルべ、アンナ、ゴーシュは勿論クリアした。

他にも、鉄男、ドロワ、W、ミザエル、一馬など次々と第2の修行の成果を見せて、第2の修行をクリアしていく。




そして、徳之助…。


遊馬:「若干、波動の流れに不安定はあるが、まあいい。徳之助もクリアだ」

徳之助:「よっしゃーウラ!」
徳之助が大喜びした。それもそのはず。徳之助がクリアしたということは、第2の修行を受けた者たち全員がクリアしたのだ。



羅夢:「おめでとう、みんなクリアだよ」
笑って羅夢もみんなに、その言葉を送った。



遊馬:「さて、最後の修行だ」
遊馬が近づいてきて、最後の修行について話しをしようとする。
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