遊戯王5DXAL 〜外伝〜

□外伝ストーリー第1部:『最終修行!VS遊馬』
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アストラル:『いいのか?こんなところにいて?』
遊馬の背後にアストラルが現れる。



遊馬:「アストラル」
いきなり背後に現れたアストラルに少し驚く遊馬。

因みに、周りにいるみんなはアストラルが見えていない。

つまり、遊馬の会話は周りの、みんなからは独り言に見えるということだ。



アストラル:『みんなの修行を見なくていいのか?』
アストラルがそう聞くと、遊馬は軽くため息をつき歩き出す。


遊馬:「俺がいなくても、みんな自分のやるべきことは見つけられるさ」

アストラル:『君は、彼等が戦いに参加することは反対していたんじゃなかったのか?それをなぜ今更になって、属性波動の習得を手伝う?』
遊馬は小鳥や凌牙、それに両親を戦いに参加させることを最初は反対していた。

いや、俺だけじゃない。四大神王者の全員が同じ気持ちだった。

皆には普通の生活を送っていて欲しかった。


そうすれば、戦いの世界に入ることもなく、その世界にいる俺と会うこともなかった…。



遊馬:「フッ、こうなることは内心わかっていたからな。それに、今更止めても、向こうは聞かないだろ」
遊馬は少し笑ってっそう言った。


その顔は、諦めたときの顔をしていた。


アストラル:『後戻りはできないということか…』

遊馬:「それより、そっちはどうした?エリファスは?」
遊馬が話しの内容を変えた。



アストラル:『エリファスは今だアストラル世界でバリアン世界の動きを見ている。最も、向こうは今だ動きそうにないがな』

遊馬:「そうか…」

アストラル:『ダイシャラス王国で出会ったバリアン8人衆。そして、その裏で動くドン・サウザンド。奴らが、一体何を狙っているのか皆目見当がつかない以上、こちらも動きようもない。バリアンの情報を持っていると思われるダイシャラス王国の第2王子バギーは連れ去られてしまったし、狂言はプリズンの獄中で殺害されてしまった』

遊馬:「その殺害もおそらくやったのはバリアンの仕業だろう。プリズンの獄中にいる奴を殺害するなんて、普通の人間にはできないからな」
遊馬がそう言うとアストラルは軽く頷いた。


アストラル:『口封じのために殺したと考えるのが妥当だろう』

遊馬:「バリアンの情報を持つ奴は数少ない。だから、フロンティア上層部は、狂言と一緒にワックスポワロにいたあいつをマークしていた」

アストラル:『デニムと言う奴か。消息を経ったらしいが、あの男がどこにいるのか心当たりとないのか?』

遊馬:「それが全然。あいつの情報は全然持っていなかったからな」
開き直ったかのように遊馬は言った。


アストラルはため息をついた。

アストラル:『君は、たまにどこか抜けていることがある。だから、他の四大神王者と差がつく』

遊馬:「うっ」
アストラルの一言が遊馬の心臓を矢が指した。


遊馬:「まあ、デニムの捜索はフロンティア上層部や羅夢も動いている。何とかなるだろう」

アストラル:『計画性が全然ない』

遊馬:「悪かったな」
ムスッとした顔で遊馬が言った。










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あれから2週間ほどが経過した。


第2の修行の成果。それを確認する日が来た。



みんながいる、その場所に遊馬と羅夢が現れる。




羅夢:「みんな早いね」
みんなが揃っていることに驚く羅夢。


鉄男:「この2週間の修行の成果を、早く遊馬に見せたくてな」
自信満々にそう言ったのは、遊馬の幼馴染の鉄男だった。


遊馬は「お?」っと鉄男の表情を見て言った。


他のみんなの表情も鉄男と同じような表情をしていた。


この2週間、任務の方を優先していたため、修行の様子を見に来れなかったので、正直少し心配していた遊馬。


遊馬:『どうやら、余計なお世話だったようだな』
フッと笑う遊馬。


遊馬:「よし、それじゃ第2の修行の成果を見せてもらおうか。まずは小鳥だ」
遊馬が名前を呼ぶと小鳥は無言で前に出てきた。



小鳥はフェアリー・アーチャリーを使って修行をしていた。


だが、光の矢を生成した後、属性波動を流すのが難しく行き詰まっていた。

そこで遊馬が与えたヒントは、矢を生成してから属性波動を矢に流し込むのではなく、矢の生成と同時に属性波動をコントロールして矢に流し込むことを教えた。


教えた成果は出ているのか。


小鳥はフェアリー・アーチャリーを構える。


その間に遊馬の背後に小鳥が現れる。


そして、小鳥は右手に光の矢を生成している。
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