遊戯王5DXAL 3rd

□第86話:『援軍到着!この場を収める者たち!』
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しかし、突然、血のデスリングが落ちている場所の空が輝き出した。


その輝きは、血のデスリングが落ちている場所に落ち、風圧が周りを襲う。



小鳥:「きゃあ!」
小鳥が吹き飛ばされる。




アンナ:「小鳥!」
吹き飛ばされる小鳥を見て、名前を叫ぶアンナ。



しかし、別方向から動く影が小鳥をキャッチした。



遊馬:「大丈夫か?小鳥」


小鳥:「遊馬…!」
小鳥をキャッチした遊馬が、いきなり襲った光の側から下がった。




ヤバ:「九十九遊馬…!また、貴様は!」


遊馬:「今は、そんなこと言っている場合じゃねえだろ!この感じ、招いてねえ客人が来たみたいだぜ」

徐々に光が薄れ、中から人影が出てきた。


ウェスカー:「これがデスリンスの一つ血のデスリングか」
地面に落ちていた血のデスリングを拾う人影。


それは、見覚えのある人物だった。



遊馬:「ウェスカー!お前がどうしてここに!」
ダイシャラス王国に現れたバリアンのリーダー、ウェスカーが、みんなの前に現れたのだ。


ウェスカー:「久しぶりだな。エースのマークマスター九十九遊馬」
遊馬をそう呼ぶ、ウェスカー。


小鳥:「エースのマークマスター…?」
遊馬に抱きかかえられている小鳥がその言葉を聞いて遊馬を見る。



ウェスカー:「No1のマークを持つもの。そして、そのマークを一番操れる存在。それがエースのマークマスターだ」


遊馬:「ウェスカー!デスリングをどうするつもりだ!」


ウェスカー:「この呪われたリングは、我々バリアンが探していたものだ」
血のデスリングを見せて、自分の目的を話したウェスカー。

その言葉に、カイトが「何…!」と驚いた。


璃緒:「そのリングは危険なもの。それをわかっていて取るつもり?」
璃緒がウェスカーに問う。


ウェスカーは璃緒を睨みつける。

その目線にゾッとする璃緒。


そんな璃緒を守るように凌牙が前に立つ。


ウェスカー:「我が主、ドン・サウザンド様は、この力を欲している」


遊馬:「何…!?」
遊馬が驚くと、背後にアストラルが現れる。


アストラル:『ドン・サウザンドがなぜ、デスリングの力を求める…?』


ウェスカー:「その答えはいずれわかる。わかった時には、もう手遅れかもしれないがな」
ウェスカーの身体が宙にゆっくりと浮かんだ。



遊馬:「ウェスカー!」
No.39 希望皇ホープの銃剣可変型デュエルギア”ナディエージダ”を銃モードで手に持ち、銃口をウェスカーに向ける。


ウェスカー:「遊馬、エースのマークマスターだとしても、お前は我々と同類の存在だ。決着の日を楽しみにしているぞ」
ウェスカーの身体が段々消えて行く。


遊馬:「逃がすか!」
ナディエージダから弾丸を発砲した。

弾丸はウェスカーの胸あたりに直撃するも、一足遅く、ウェスカーの身体は霧のように消えた。

血のデスリングと共に…。



遊馬:「チッ」
舌打ちをする遊馬。



明里:「消えた」
ウェスカーが消えたことに驚くみんな。


アストラル:『遊馬』


遊馬:「アストラル、このことをアストラル世界にいるエリファスに伝えてくれ。遊戯さんには俺が伝える」


アストラル:『わかった』
アストラルはそう言い残し、その場から消えた。


悔しそうな顔をする遊馬。


遊馬に抱えられている小鳥は、その顔を間近で見ていた。


小鳥:「遊馬…」
遊馬の顔を見て、名前を呼ぶことしかできなかった。
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