遊戯王5DXAL 3rd
□第75話:『剣代VSレイド HEROの熱き心!』
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レイド:「よく言った!それじゃあ、イッツショーターイム!」
レイドはそう言って、17枚のカードをデュエルディスクのデッキを入れる場所に装填する。
そして、銃タイプのデュエルディスクの引き金を引き、17枚のカードに宿る精霊たちが闇の力を得て、剣代の前に現れる。
明日香:「あれが、大いなる力のE・HERO…」
自分が愛した男が使っていたと言われるモンスターたちを初めて見た明日香。
話しには聞いていたが、その姿は昔テレビで見たことある特撮HEROに出てくる姿そのものだった。
ジュンコ:「ちょ!一人相手に出し過ぎじゃない!?」
ももえ:「正々堂々と勝負しないのですか!」
レイドに批判をぶつけるジュンコとももえ。
それに対し、「はっ」と笑うレイド。
レイド:「悪いけど俺、正々堂々戦う嫌いなんだよ」
本音を堂々と口にするレイド。ニヒッと笑う。
それを見た明日香が歯を立てる。
剣代:「いいね」
剣代が光燐之太刀を手に持って言う。
レイド:「あ?」
剣代:「それぐらいしてもらわないと面白くない。お前が、大いなる力のE・HEROを出すなら俺がやるべきことは一つ」
剣代が剣先を前に向ける。
剣代:「取り返してやる、俺が必ず!」
レイドに宣言した。父のカードを取り返すことを。
レイド:「なら、やってみなよ」
レイドはそう言って指をパチンと鳴らす。
同時に、17体の大いなる力のE・HEROが剣代に襲いかかる。
剣代:「うおおおおお!」
剣代も走って大いなる力のE・HEROたちに立ち向かう。
最初に剣代の前に現れたのは、3体のHERO。マスクの額にライトが付いた”アドヴェンレッド”、”アドヴェンピンク”、”アドヴェンシルバー”だった。
アドヴェンレッドがスティック型武器を振り回し、剣代に攻撃する。
剣代は光燐之太刀で受け止めて、身を守る。
しかし、アドヴェンレッドの後ろからアドヴェンピンクとアドヴェンシルバーが現れ、両サイドに立ち、アドヴェンピンクは水圧を出す銃を発砲し、アドヴェンシルバーも銃を出して発砲する。
剣代はすぐにアドヴェンレッドから距離を取り、2体が放った攻撃を躱す。
アドヴェンシルバーは手に持っていた銃をスピア型へと変形した。これが、アドヴェンシルバーが使う武器の特性だ。
スピア型の武器で剣代に襲いかかり攻撃するが、高く飛び剣代に近づいたのが運の尽きだった。
剣代:「ラス・オブ・ネオル-光弾!!」
刀身を輝かせ、バツ印を描くように剣を振り、そのまま斬撃を放った。
放った攻撃は、アドヴェンシルバーに直撃し、そのままカードに戻った。
続いて、”サフェードキラー”、”マジックスヴィエート”の2体が攻撃を仕掛けてきた。
マジックスヴィエートは、ランプの形をした銃から変幻自在の銃弾を放ち、後ろからサフェードキラーが羽ペンの形をした剣で襲いかかる。
だが、剣代は前にいるマジックスヴィエートだけに集中し、変幻自在の弾の軌道を予測し、いいタイミングのところで弾を躱し、その弾はそのままサフェードキラーに直撃。
動揺したのかマジックスヴィエートは一度、銃口を剣代から外してしまった。
その隙に、剣代がマジックスヴィエートの背後に回った。
剣代:「裏斬り・光燐断!」
背後から斬り付け、マジックスヴィエートとサフェードキラー両方ともカードに戻った。
一瞬、一安心したかのように息を拭く剣代。
だが、すぐさま、”キング・スヴァルトゥル”がロッド型の武器を振り回し、剣代に襲いかかる。
剣代:「王の名を持つHEROか。だが、力はイマイチのようだな」
光燐之太刀を思いっきり振り、ロッド型の武器を弾き飛ばす。
武器を失った瞬間斬り付け、キング・スヴァルトゥルもカードに戻る。
”パトラール”、”ツァイト・フォイアー”、更に先ほど攻撃を仕掛けてきたアドヴェンピンクが攻撃を仕掛けてくる。
パトラールは2丁の銃を巧みに使い攻撃を仕掛け、ツァイト・フォイアーとアドヴェンピンクも手慣れた銃を使って攻撃する。
剣代:「N・ファイア・ビートル!コンタクト融合!!」
光燐之太刀と炎のカブトの姿をしたネオスペーシアン、ファイア・ビートルが一つになり、赤く染まった刀身の光燐之太刀・烈火となる。
剣代:「ラス・オブ・ネオル-大烈火斬!乱れ打ち!」
周りに粒子を纏った炎の斬撃を連続で放つ。
3体のHEROが放った攻撃はかき消され、そのまま直撃する。
勿論、3体共、カードに戻った。
剣代の攻撃を見るレイド。
レイド:「フッ、やるね。流石は神とも言われた息子だ。そうこなくっちゃな」
余裕を見せるレイド。
だが、若干焦っているようにも見える。