遊戯王5DXAL 3rd

□第73話:『失敗は成功のもと!折れない我の心!』
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フレシャス財団の隊員たちを前にするヤバ達だが、その頃、ある男が、こっちに走って来ていた。




ヤバ:「任務を必ず成功させる!それが、俺のやるべきことだ」



フレシャス財団隊員A:「投降は拒否するということだな?」


ヤバ:「当然だ」
ヤバがきっぱり口にした。



フレシャス財団隊員A:「では、こちらは、その答えにあった行動を取ろう」
隊員Aが青龍刀のデュエルギアを手に持つ。


シュミットは息を飲んだ。

シュミット:「やはり、こうなってしまうか」

マーサ:「後先考えずに…!ホント、バカだね」
もう逃げられないことを自覚したマーサたち。



フレシャス財団隊員A:「優先は司令の首だ。行け!」
隊員Aが合図をすると、後ろにいた3名が走って前に出てきて、ヤバに接近する。


ヤバ:「俺は司令なんだ…!死ぬわけには!」
ヤバが逃げようとする。

すると…!


???:「ちっと待ちな、あんたら」
どこからか聞こえた男性の声。

そして、前に出てきた敵3人の顔に何か小さいものがぶつかり、その場で足を止める。

顔に当たったものは、地面にコロコロ落ちた。


フレシャス財団隊員B:「サイコロ?」
地面に落ちたサイコロを見て、前に出た隊員が言う。



チャーリー:「ふぃ〜、どうやら間にやったみたいだな」
片手をズボンのポケットに入れ、もう片方の手にサイコロを4つほど握ったチャーリーが、みんなの前に現れた。


明里:「ちゃ、チャーリー!?」

チャーリー:「よ、明里。無事だったか?」
恋人の明かりに挨拶するチャーリー。


チャーリー:「隠れてて正解だったぜ!」

春:「お前さん、どうしてここに?」

チャーリー:「いやまあ、感ってやつですよ。イヤーな予感がしたんで、ずっと、この近くで隠れていました。そこにいる連中と一緒に」
親指で後ろを指すチャーリー。


羽蛾:「はぁはぁ、お前、早すぎだぞ!」

竜崎:「もう少し、ゆっくり行けんのかい!」
息を切らす羽蛾と竜崎。


レベッカ:「インセクター羽蛾にダイナソー竜崎!あんたらまで、どうして!」

羽蛾:「無理矢理、その男に捕まって隠れてたんだよ!」

竜崎:「えらい迷惑だわ!」
チャーリーにブーブー文句を言うが、チャーリーは聞く耳を持たない。


明里:「あんた、まさか、怖くて隠れてたんじゃ」
嫌な目で自分を見る目にチャーリーはゾッとする。

チャーリー:「嫌だなー、マイハニー。お前が心配で近くにいたってのうによ」
誤魔化すような口調で言うチャーリー。



ヤバ:「命令違反だ!」
いきなりヤバが割って入ってきた。

ヤバ:「貴様ら、命令違反だぞ!お前たちは、自分の持ち場を離れて隠れていたのか!すでに一度失敗した、この任務に失敗は許されないというのに、貴様らは勝手なことを!」

羽蛾:「いや、僕たちは」

竜崎:「無理矢理されたというか…」

ヤバ:「だまれ!持ち場を離れ隠れていたことは事実だろう!お前たちのような奴らがいるから任務に支障が出るんだ!この任務、失敗は絶対に許されないのだ!」
ヤバがチャーリーを指さして言う。



チャーリー:「敵さんよ、悪いんだが、ちょっと待っててくれねえか?俺も、この空気じゃ戦いづらくてよ」

隊員A:「何」

チャーリー:「お互い、本気出したいだろう?こんなうるさいジジイがいたんじゃ、戦いに集中できねえだろう」

ヤバ:「な!」
自分のことをジジイと呼んだことに驚くヤバ。


隊員A:「いいだろう。10分待ってやる」

チャーリー:「いやー、助かるわ。それじゃあ、待っててくれ」
チャーリーはヤバの方へ振り向く。

チャーリー:「てなわけで10分しかないんで、あんたの文句を聞こうじゃないか」

ヤバ:「貴様、司令に向かって、なんて口の利き方だ!任務の失敗に繋がる!貴様も、強制的に任務から…」

チャーリー:「あんた、さっきから任務の失敗だ、失敗は許されないんだって言ってんだ?人間なんだからよ、失敗して当然じゃねえか」

ヤバ:「何…!」
チャーリーが言ったことに少し驚くヤバ。
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