遊戯王5DXAL 2nd
□第39話:『四天王リーダー!撃ち抜きの亡霊』
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ファミリーの部下:「見つけたぞ!」
1人のファミリーの部下が、こちらのことに気付き襲ってくる。
徳之助:「くらえ!骨骨アタック!」
徳之助が骨の形をしたデュエルギアを投げ飛ばす。
ファミリーの部下:「ああ?」
ファミリーの部下は飛んできた骨を素手で弾き飛ばす。
徳之助:「ウラア、なんてことウラ!」
鉄男:「何もできてねえじゃねえか!」
徳之助に怒る鉄男、がっかりする徳之助。
その隙に襲いかかってくるファミリーの部下。
小鳥:「フェアリー・チア・ガール!」
フェアリー・チア・ガールを呼び出す小鳥。
余談だが、多元世紀になったことで、デュエルモンスターズの精霊は実体化することができる。
その影響で、それを戦争の力にする者たちも後を絶たない。
小鳥:「フェアリー・スター!」
フェアリー・チア・ガールが両手を振って、星の手裏剣を放ち、ファミリーの部下を襲う。
ファミリーの部下:「うわあああああ!」
部下は吹き飛ばされた。
その姿を、高いところから一人の男性が見ていた。
ラビリット:「SOA特務隊か」
無表情で呟くラビリットだが、その目は人を狩るような目をしていた。
鉄男:「助かったぜ、小鳥」
徳之助:「小鳥のフェアリー・チア・ガールは相変わらず強いウラ」
小鳥:「ありがとう、フェアリー・チア・ガール」
小鳥がフェアリー・チア・ガールにお礼を言うと、本人は笑顔のまま、その場から消えた。
鉄男:「デュエルモンスターズの実体化には、デュエリストによって個人差があるって慎也さんから聞いていたが、小鳥の場合は1分ほどが限界なのか?」
小鳥:「ええ、次出す場合は1分のインターバルがあるわ」
鉄男:「この世界じゃデュエルモンスターズの実体化も可能だからな。デュエリストの意志に関係なく精霊そのものが実体化を望んだりして、それを利用して戦争を繰り返す奴らもいるって慎也さんが言ってたけど」
徳之助:「世界は変わったウラ」
徳之助がため息をつける。
カチャ
遠くから3人を見ているラビリットがクロスボウを構える。
小鳥:『何…?この気配。誰かが、こっちを見ているような気が…』
心の中でぶつぶつと呟く小鳥。
鉄男:「ん?小鳥、どうした?」
鉄男が呼びかけるが小鳥は返事をしない。
徳之助:「小鳥?」
徳之助が小鳥に近づこうとする。
ラビリット:「まずは、一人だ」
ラビリットが引き金を引く。
小鳥:「!!!!」
小鳥が徳之助に向かって走る。
そして、小鳥はそのまま徳之助を抱きしめ、押し倒す。
その瞬間、2人の上を矢が通過し地面に刺さる。
鉄男:「なんだ!!?」
驚く鉄男。
ラビリット:「!」
少しだけ目を大きくし驚くラビリット。
小鳥:「鉄男君!徳之助君!逃げて!」
小鳥が起きあがり、2人に指示を出す。
そして、小鳥はとあるところに視線を向ける。
ラビリット:「俺に気付いたのか」
小鳥の視線は確実に自分の方を向いていると、確信したラビリット。
ラビリット:「面白い女だ」
ラビリットは、この場から移動を開始する。
その間に、小鳥たち3人は、とある工場の中に入る。
鉄男:「どういうことだ!さっきの矢は」
徳之助:「小鳥が助けてくれなかったら、俺、死んでたウラ」
小鳥:「油断しないで。敵は、すぐにここに来るわよ」
小鳥が物陰から顔を少し出す。