遊戯王5D’s〜外伝〜
□第10話【英雄VS死神】
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「え?どうして」
「鬼柳が向こうで育ててきた子供、ニコとウェストって子供がいるんだけど、その子たちが、’あとは私たちに任せて’とか、’鬼柳兄ちゃんは、ミスティさんと一緒に行っていいよ’とか言ってね。だから、この大会も来ることができたのよ」
「そうだったんだ」
アキが納得する。
「それにキスも普通にしてるし、何より、鬼柳は私と一緒にいなきゃいけない責任があるわ」
「責任?」
「そう責任。鬼柳は私の処女を奪ったのよ」
「ななな///」
「だから、もしかしたら妊娠もするかもしれないしね」
「も、もうそこまで」
「あら?あなたもするときが近いんじゃない。遊星くんと」
「そ、それは、まだ、勇気が…」
「まあ、そうね。でも、頑張って。いつかチャンスは来るわ。早くしないと遊星くん取られちゃうから」
「え、ええ」
「あ!そうだわ。私と賭け勝負しないかしら?」
「賭け勝負?」
「そう。鬼柳と遊星くん、負けた方は会場のみんなの前でキスするの」
「えぇぇ!会場のみんなの前で!」
「ええ、遊星くんが負けたら、あなたが遊星くんにキスして、鬼柳が負けたら、私が鬼柳にキスするのよ。どう、やる?」
ミスティはアキの顔を見て言う。
アキは顔を赤くする。
「さあ、どうする?」
「///……やるわ!それ」
アキがテーブルを叩いて言う。
「じゃあ、勝負成立ね」
ミスティは立ち上がる。
「また、午後に会いましょう」
ミスティはファミレスを出る。
アキはミスティの後ろ姿を見る。
「本当、よくわからないときがあるのよね、ミスティは」
アキが言う。
数分後、アキは遊星の家の玄関前に立つ。
『凄く入りづらい』
アキが呟く。
だが、アキは堂々と家の中に入った。
「ただいま…」
「アキ、帰ってきたか」
遊星はテーブルに座っていた。
「遊星…」
アキが遊星を見る。
「どうした?」
遊星がコーヒーを飲みながら聞く。
すると、アキが遊星に近づき、以外なことを言う。
「遊星って、キスしたいって気持ち持ったことある?」
遊星は、コーヒーを落としそうになる。
「どうした?いきなり?そんなことを聞き出して」
「いや、ただ聞きたいだけよ」
「そうだな…あんまり考えたことないな。だが、いずれするときが来るだろ」
「そ、そうね」
アキが部屋に戻る。
「?」
遊星はアキの背中姿を見る。