遊戯王5D’s〜外伝〜

□第10話【英雄VS死神】
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アキはパンを食べる。



「遊星」


「ん?どうした」


「私、午前中、買い物行ってくるわ。昼には戻ってくるから」


「そうか。なんか買うものでもあるのか?」


「ちょっとね。それより遊星は鬼柳に勝てるの?」


「どうだろうな。あいつが使うインフェルニティデッキ、そして、手札を0にして効果を発揮するハンドレスコンボ、打ち破るには、かなり難易度が高いな。だが、俺は絶対に勝つ。鬼柳にな」
遊星が言う。


「遊星…///」
アキは遊星の顔を見て赤くなる。







数時間後、アキは街中を歩いていた。


『私、どうして、遊星に本当の気持ちを伝えられないのかしら?…遊星に伝えたい、私の気持ちを…だけど』
アキが歩きながら呟く。



すると、そこに、


「あら?アキじゃない」
後ろから自分を呼ぶ声がした。


アキは後ろを振り向くと、そこにはミスティがいた。


「ミスティ!」


「珍しいところで会うものね。どうして、ここに?」


「ちょっと買い物。あなたは?」


「私もちょっと街中を見ようと思ってね」
ミスティが言う。


『そういえば、ミスティって、鬼柳と付き合ってたはず…じゃあ』
アキが呟く。


「ねえ、ミスティ」


「なにかしら?」


「ちょっと、どこかで話ししない?あなたに聞きたいことがあるの」


「?」







数分後、2人はファミレスに入る。


「なるほどね、告白がうまく」


「えぇ、ミスティは鬼柳京介と付き合ってるじゃない?どっちから告白したの?」


「私からよ」


「ミスティから!」


「ええ、ダークシグナーのときに少し、気になりかけてね。そして、鬼柳に久しぶりに会いたくなって、遊星くんに連絡したの。そしたら、サティスファクションタウンって場所にいるって言うから、行ったのよ」


「じゃあ、そこで告白したの?」


「えぇ、鬼柳、そこのタウンの人々たちに凄く慕われていてね、凄く言いづらかったけど思い切って言ってみたのよ。そして、鬼柳も私のことが好きで遠距離恋愛したのよ」


「遠距離恋愛?」


「ええ、私はモデルの仕事、向こうはサティスファクションタウンのリーダー。だから互いに会う機会がなかったのよ。年に1回から2回」


「連絡とかわ?」


「メールでしてたわ」


「でも、鬼柳が向こうでリーダーしている内は結婚できないじゃない。そもそも結婚とか考えてるの?」


「そりゃあ、あるわよ。むしろ、鬼柳はもう少しで、あの町を離れるつもりよ」
ミスティが言う。
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