遊戯王5DX PART5

□第113話【六神官の奇跡】
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9ターン
遊戯
LP2600
ファデス
LP3500


「俺の…ターン!」
遊戯がカードをドローする。
そして、自分の手を見る。

『手が…震えている…』
遊戯の手は震えていた。


『恐怖…いや、不安なんだ…。あいつを倒せるかに…』
遊戯が心の中で呟く。


『俺は、あいつを倒せるのか…』
遊戯が呟く。

すると、

『諦めないで!もう1人の僕!』
表人格の遊戯が出る。

『相棒』
『チャンスは必ず来るよ…』
闇人格の遊戯が千年パズルを見る。

『そうだな…チャンスはきっと来る!』
遊戯は引いたカードと、手札のカードをセットする。

「カードを2枚セット!そして、最後の手札の’疾風の暗黒騎士ガイア’は、手札がこのカードだけのとき生贄なしで召喚できる!ガイアを守備表示で召喚!」
遊戯の場にモンスターが現れる。


疾風の暗黒騎士ガイア
レベル7 戦士族
守備力2100



「ターンエンド」
遊戯のターンが終了した。


「何を出すかと思えば、そんなザコモンスターですか…すぐに消し飛んでやる!」
ファデスが言う。




10ターン
遊戯
LP2600
ファデス
LP3500


「私のターン!」
ファデスがカードをドローする。

「このターンで終わらせよう…ゾークでガイアに攻撃!ゾーク・インフェルノ!!」
ゾークはさっきと違うパターンでガイアに攻撃する。

「ぐっ」
遊戯のフィールドががら空きになった。

「ディアバウンド!遊戯にトドメを!螺旋波動!!」
ディアバウンドが攻撃する。

「簡単にやられるわくにはいかないんだ!トラップ発動!’弱者の奇跡’!墓地のクリボーをゲームから除外し、モンスター1体の攻撃を無効にする!」
クリボーの亡霊が遊戯を守った。


「だが私には闇の大神官の攻撃が残っている!闇の大神官!」
闇の大神官が遊戯に迫る。

「トラップ発動!’ツー・スリップ’!相手の攻撃を無効にしたターンに発動!ダメージを1度だけ半分にする!」
闇の大神官の攻撃が徐々に弱まる。

「ぐわっ!」


遊戯
LP2600→1350


遊戯が後ろに押される。


「遊戯さん!」
十代が叫ぶ。



「くっ…ダメージを軽減したか…私は、これでターンを終了する」
ファデスのターンが終了した。

遊戯が立ち上がる。


「まだだ…」
「?」
「まだ、希望は残っている」
遊戯が顔を上げて言う。


「何を言うと思えば、夢のようなことを、あなたのフィールドはがら空き、手札は0。そして、私のフィールドには3体のモンスター。貴様に勝ち目などない!」
ファデスが笑って言う。


「いや、まだ希望はあるんだ」
遊戯がそう言うと、首にぶら下げている千年パズルが光る。

「なんだ!?」





「千年パズルが…」
「光っている」
双六とアーサーが言う。


遊戯はデッキの上に指をおく。
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