遊戯王5DXAL 3rd

□第81話:『リベンジバトル!結衣VSゼツラ』
5ページ/5ページ







哲平:「確かに、さっきの奇妙な雄叫びと言い、何か嫌な気配は感じるな」


ツバキ:「この邪悪ともいえる殺気は、絶対に血のデスリングによるものです」


哲平:「なぜわかる?」
自分も感じている殺気がデスリングによるものだと言い張るツバキに対して、難しい質問を投げた。


ツバキ:「父に似ているんですかね」

哲平:「?」


ツバキ:「父は今まで、凶悪な敵と何回か戦ったことがあるって母から聞いています。そのとき父が感じた敵の気迫が僕や姉さんに染み付いているんです。だから、姉さんもわかるんですよ。目の前にいる敵が危ないとかが…」
遺伝によって伝わっているのか、父遊戯が感じた敵のプレッシャー、殺意と言ったものが自分や姉さんには染み付いている。

ダイシャラス王国での戦いのときも、王子であるバギーが危ないってことは最初に接触したときからわかっていた。






そして、結衣は、その危ないとわかっている敵と戦っているのであった。

全力でゼツラのパワーに耐えきる結衣。

少しずつ、後ろへ押されていく。

ゼツラ:「わかっただろ?この状態では魔力は出せない。つまり、攻撃ができない。もうお前の負けだ」
ゼツラがその鷲のような目で結衣を睨みつけながら言う。

絶体絶命の結衣?なのか、口がにやけていた。


ゼツラ:「?」

結衣:「わかってないのはあなたの方よ」
結衣が余裕があるような顔でゼツラに話しかける。


ゼツラ:「意味が分からないな。この状況で、そんな口が聞けるとは」

結衣:「本当のことを言ってまでよ。その理由の一つ。いつ私が負けましたって言った?そして、その理由二つ。この距離で攻撃できないなんて私一言も言ってないわよ」
二つの理由を語りゼツラを少しだけだが小ばか口調で言う。

だが、ゼツラにはさっきから気になっていたことがあった。それは、結衣が持っているオプスキュリテ・ステッキが輝いていることだ。


結衣:「私の攻撃準備は整っているのよ。あなたが、この距離にいる時点でね!」
結衣がそういうと、オプスキュリテ・ステッキの輝きがゼツラを一瞬で包み込み、その間に結衣は下がった。


ゼツラ:「!」
輝きと共に、ゼツラは水色のバリアの中に閉じ込められた。


ゼツラ:「こいつは…!」


結衣:「ディスティグレイション。これが、技名よ。あなたに、この技が耐えきれるかしら?」
ゼツラを包み込むバリアから狼が生成された。


遠吠えを上げる狼たち。その数は十数匹いた。


ゼツラ:「くっ」
初めて、顔色を変えたゼツラ。少し、あの女を侮っていたような顔をする。


結衣:「ディスティグレイション。つまり、自壊。受けなさい!」
バリアから生成された狼たちが一斉にゼツラに襲いかかる。


最初に襲いかかってきた狼をブレード・アギャーランを斬り倒すが、すぐさま背後から別の狼が腕にかみつき、更に別の方から連続で狼たちが襲いかかってきた。



ゼツラ:「ぐっ!」
咬まれた腕から血が出る。


結衣:「少し残酷な攻撃かもしれないけど、私もまだ死にたくないからね。早いとこ終わらせるよ!」
更に狼をバリアから生成し、ゼツラを襲う。


20匹を越えた狼に襲われるゼツラの姿は見えなかった。





結衣がゼツラと戦っている間に、フロンティアのみんなは、セルビアとフレシャス財団の勢力の半分以上を倒していた。

出てくる敵が減っているからだ。



孫を追う者も増えていた。





セルビア&フレシャス財団の戦いもついに終盤戦となる!!!!










第5ED『言葉のいらない約束《sana》』







次回予告

ナレーション:ゼツラを追い込む結衣。

しかし、ゼツラは更なる力を発揮し、結衣に襲いかかる!

両者譲ることのない戦闘の末、勝利を手にするのはどちらなのか!

ゼツラと結衣の戦闘に終止符が打たれる!

結衣:次回、遊戯王5DXAL「決着!結衣VSゼツラ」

結衣:「あなたの負けよ…。ゼツラ」




遊戯王5DXAL豆知識コーナー!!



結衣:「私が愛用する”フェンリル・マジシャン・ガール”の杖タイプデュエルギア”オプスキュリテ・ステッキ”は魔力の力を使えば、攻撃も防御もできる優れものよ。新必殺技”ディスティグレイション”は、英語で自壊を意味するから、私もあんまり好きじゃない攻撃なのよね」
次の章へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ