沖田双子妹
□彼らはこんな関係
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茄子美味しいよね、とほんわか笑うのは、優しい雰囲気が漂う二番隊隊士の神崎大和。
少し長めの髪と切れ長な瞳を持ち、性格は真選組の中でも群を抜いて穏やか。真面目で仕事はきっちりこなすので、同い年の土方からの信頼も厚い。
その隣で茄子っつったら焼き茄子も美味いよな、と返したのは今どきの青年らしい時和泉。五番隊隊士だ。ツンツンさせた短髪と力強い瞳で、性格はポジティブ。嫌なことがあってもケロリと忘れ笑い飛ばすタイプだ。見た目の爽やかさとその性格から、隊士たちに慕われている。
またこの2人、とても顔が整っている。真選組で1番にモテるのは土方と沖田だが、大和たちも人気がある。もし大和たちが土方くらい表に出ていたら、きっと引けを取らないくらいモテただろう。
そんな2人が食堂に足を踏み入れる。大和がどこに座ろうか視線を走らすと、昼食を取っていたなまえと目があった。
「やほー。大和たちも今からお昼?」
「そうだよ。隣いい?」
「やほ!素麺食いに来たぜー」
なまえの隣に大和、前に和泉が座り、2人してなまえが食べていた素麺をつつく。
「ちょ、私の素麺!」
「いいじゃんいいじゃん。あれ、つゆどこ?」
「取り行くのめんどくさいだけでしょ!つゆはこれ」
「サンキュ。なまえ一人飯か?お兄さまは?」
「お兄さまはサボり中。一人飯って言ってもさっきまで退いたよ。おばちゃーん!麺追加ー!」
余程腹が空いていたのか、和泉はあっという間に皿にあった素麺を食べてしまった。自分の分は自分で取ってこいよ!と睨むも、なまえ自身もまだ満腹ではなかったので仕方なく追加注文をしてあげた。