沖田双子妹
□人それぞれやることがある
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「近藤さん」
「トシに総悟、お前ら大丈夫だったか?」
「ああ。近藤さんたちも無事で良かった」
「土方さんは何もしてないですけどねィ」
「う…」
「そ、それにしてもなまえちゃんたちは凄いですね!あのエイリアンを一撃で倒しちゃうなんて」
沖田の土方虐めが始まる前に話を戻そうと山崎が割って入る。
沖田は離れた場所で話しているなまえを見つめ、フッと笑った。
「それがなまえたちの役目だからねィ」
そう言った沖田に山崎はハッとして気まずそうに顔を俯かせた。
近藤はそんな彼らの背を叩き、
「帰るぞ、屯所に。なまえちゃんたちも一緒だ」
自嘲気味に笑う沖田も、眉を下げ俯く山崎も、一言も話さない土方も、近藤のその笑顔に笑い返し、話が終わったなまえたちの方へ歩き出した。
沖田はちらりと動かないえいりあんに目をやってから、何事もなかったようになまえの背を軽く蹴った。
「痛った!何すんのよ!」
「そこに背中があったから」
「そこに山があったら登る登山家みたいなこと言わないでよ。ってかそういうのはトシ兄が担当でしょ」
「俺はストレス発散器か」
「何言ってんでィ。土方さんはストレス製造器でさァ」
「それはこっちのセリフだァァァ!」