沖田双子妹
□デシャヴ?デジャブ?
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江戸郊外にある屋敷で、攘夷志士が会合を開くと言う情報を山崎が掴んだ。土方はすぐに近藤と話し合い、次の日の朝礼時には隊士たちへその情報と討ち入りについて伝えた。
土方の隣にいたなまえは、無表情でその話を聞いていた。
久々の討ち入りとあって、元来気性の荒い隊士たちは武者震いをする。それを落ち着かせながら近藤は一言二言追加して、その場は解散になった。
討ち入りは今から1週間後の深夜。山崎が何週間も前から張り込みやっと掴んだ情報だ。隊士たちのように目に見えずとも、土方たちもにやりと口端が上がっている。
その場に残ったのは近藤、土方、沖田、なまえ。前もあったなあと思いながら、なまえはスッと立ち上がる。
「なまえ?」
「書類溜まってるから終わらせてくるねー」
「おう。俺も後で行く」
「はーい」
ひらひらと手を振って出ていくなまえから視線を外し、3人は暫くその日来るであろう攘夷志士たちについて話し合った。