沖田双子妹
□その者の名を知らない
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「ったく人使い荒いよなー」
「今さらぁ?」
「律の言う通り、ホント今さらだよ。あの人はいつもこうじゃないか」
「でも納得いかねぇ。ハクもそう思うだろ?」
「…まあ」
「だよな!ハクが思うなら間違ってない。今度会ったら文句言ってやる」
「別に俺たちも思ってないわけじゃないけど」
「僕も。けど言うと煩いから黙ってよねぇ」
「お疲れー。怪我した人いる?」
「お疲れ隊長。みんな無傷だよ。隊長は?」
「あたしも大丈夫」
「隊長も無事で、良かった」
「ありがとハク。一応確認だけど、アレは1体の予定が5体。うち3体が大人だったよね」
「おう。弱かったから数が増えようと平気だったけど、連絡ミスは勘弁してほしいな」
「突然増えたって可能性もあるけど、でも明らかにミスだよね。あとで連絡しとく」
「ってか隊長ぉ、この後処理どうするの?本庁からいつもみたいに派遣される?」
「うん。こっちにも支部が作られてそこから派遣されるみたい。こんなのを処理するとかホント可哀想」
「顔笑ってるよ、隊長」
「…あ、もう朝日が」
「やばっ。早く帰ってこいって言われてたのに」
「クク、きっと泣かれるだろうな」
「想像つくね。まあ慣れるまでの辛抱だよ」
「僕風呂入ったらそっこー寝よ。休みもらっててよかったぁ」
「いいなぁ律。あたし朝から仕事ある」
「隊長なかなか休み取れないもんね」
「この前も非番だったのに切り上げさせられたし…やっぱ文句言いに行こうか」
「おっ、さすが隊長話が分かる!早速昼にでも行こうぜ」
「物は破壊しないでね、2人とも」