沖田双子妹

□瞳孔開いてるけどいいの?
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「あーあ、つまんないの。もう少し反抗してほしかったのに」

「あんだけ言われて泣かなかっただけマシだろ」


シートに戻ってきた2人は、夕飯組が帰ってくるまで帰りの支度をすることにした。


「助けてあげたのにその言い方はないんじゃない?」

「オメーがドS発揮しなかったら礼言ってたよ」

「トシ兄って何でそんなに逆ナンされるんだろうね。確かにかっこいいけど瞳孔開いてるのに」

「知るか。瞳孔は生まれつきだ」

「マジでか。じゃあ生まれたときから死んでるんだ」

「なわけねーだろォォ!」


びっくりしたなまえにびっくりした土方は、その小さな頭を叩く。


「ぎゃあ!もう髪ぐちゃぐちゃになるでしょ!」

「ハッ。なら結い直してやろーか?」

「トシ兄きつくするからイヤ」


頭を擦って痛みを緩和していると、そう言えばと煙草を吹かす土方を見る。


「巨乳と貧乳どっちが好き?」

「ごほっごほ!な、何聞いてんだアホかァァ!」


真っ赤な顔をしてつっこむ土方を、ウブだなぁと無表情で思う。


「ねえ、どっち派?あたしは美乳派」

「聞いてねーよテメーの好みなんざ!しかもそれ選択肢になかったよね!」

「なんだあ。トシ兄も美乳派か」

「言ってねーよそんなこと一言も!!!!第一胸なんてどうでもいいわ。大切なのは中身だろ」

「え、どうでもいいの?大きい方が挟め」

「3年前のピュアななまえに戻ってェェェ!!!!!!」


肩を持ちガクガク揺らす涙目な土方に、あははと揺らされながらなまえは笑う。

前後に動く土方の腕を掴み、ごめんごめんと謝った。


「トシ兄は美脚派だったね」

「だから一言もそんなこと言ったことねーよ!!」


2人が溶けきったアイスに気づくのはまだまだ先だった。





 
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